カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

2013年05月

バブルのときに何に投資するべきか? その3

正直、バブルの天井圏での投資は一度その異様な空気を経験してみないと、良い方法は思いつかないようにも思います。


ただ、バブルの天井圏以前の好景気くらいなら、いろいろと投資する対象はありそうです。


例えば、小型成長株や新興国株式。


ともに景気循環の波をもろともせずに成長していくので、これらの銘柄での最大のリスクは「早く投資しないこと」です。


もっとも新興国株式だと円安局面で投資した為替差損がありますが、それを差し引いても、2007年の中国株バブルのときの数倍にまで既に成長している中国株なんかは珍しくありません。


常に成長しているのだから、大体過去チャートを見るといつも今が最高値です。


安く買えるのを待っていると、既に廃止された路線で一人ぽつりと永遠にやってこないバスを待つようなことになる可能性も大いにありです。


目をつむって買う。


小型成長株や新興国株式については全然間抜けな戦略ではないと思います。


ただ経営者が現状に満足してしまっている小型停滞株や地を這うように成長しない新興国企業は山ほどあるので、投資銘柄の選定が極めて重要なポイントになります。

バブルのときに何に投資するべきか? その2

株式や高金利通貨などの流動性の高い金融商品はまずダメです。流動性が高いがゆえに、バブルのときには隙間なくどれもこれも値上がりしてしまいます。


過熱相場の前ではバフェットすらパートナーシップを解散しなければならなかったほどで、これから見ると、株式投資はタイミングが非常に重要だと分かります。


例えば、リーマンショックの直後なら、サルがめくった四季報のページに乗っている企業に適当に分散投資したとしてもおそらく利益がでるでしょう。


しかし、逆にバブル相場に突入するとバフェットの頭脳を持ってしてもさじを投げるしかなくなります。


もっともバブル相場は、ポートフォリオの整理を行うのには絶好の機会になります。


「ずっと持ち続けるべきではなかった」と感じるような二流三流の企業の株式もバブルの狂騒の中でもれなく値上がりしていますので。


しかし、ただでさえバブル相場で投資資金がだぶついている上に、ポートフォリオの整理で利益を確定していては現金はさらに積み重なってしまいます。


この現金の行き先をどうすればいいのか?

バブルのときに何に投資するべきか? その1

今は下落した株価が戻ってきている調整局面で、まだ全然バブルではないと個人的には思っています。


まだまだ前のめりで投資をしていっていいと思いますが、私の場合、年初に日本株と中国株のポートフォリオが一通り完成したので、少数の銘柄入れ替えを除いてはもうあまり余計にいじくりまわすつもりはありません。


自分の分身とでもいうべき株式ポートフォリオ、彼らは彼らで勝手にがんばってくれるでしょう。信用して放置すれば、自分は新たな戦略を練ったり、新しいことを始めることができます。


さて、そこで次なる関心の向かいどころとなるのは、バブルが来たときに何に投資しようかということです。


この問題を最近ずっと考えていました。


バブルの天井は極めて短い時間しか続かないので、それ以外の期間は少々割高でも株式に投資し続けて問題ないと思います。


投資の大原則投資の大原則 [単行本]
著者:バートン マルキール
出版:日本経済新聞出版社
(2010-11-23)


タイミングを狙って安く買おうとするよりも、一刻も早く投資を始めたほうがリターンが高くなると、こちらの書籍には書かれています。


「上がるか下がるかなんて結局分かりはしないのだから、早くドカドカ金を放りこめや」というのは素人戦略としてはいいと思います。


ポジションを持つことによって、割安割高の判断基準も初めて生まれるようになるでしょう。


まあそれはよいとして、問題は短い期間とは言え、ある程度は継続するバブルの期間に何に投資するかということです。

枕を高くして寝られるか?

今週は日本株の暴落があったようです。


1000円以上下落していたので、一瞬目が腐ったのかと思いましたが、これまで急激に上げすぎていた感じはありましたので、調整局面に入ったということでしょう。


私の場合、今年の1月くらいまではガツガツと株式を買っていたのですが、株価が上昇し始めたのと、手持ちの現金がスカスカになったので、そのあたりから追加購入は控えています。


というわけで、シーラカンスまではいきませんが、損益分岐点はずっと下方にあるので、


「下がってる。へえ」


ぐらいにしか思いませんでした。


昔の私の話ですが、仕事中も株価が気になってチェックしてしまうというポジションは異常です。大抵近いうちに破綻します。


実は今でも毎日株価を見てしまうのですが、本当は株価なんて週末に一度見るくらいで充分です。


もっと進んで、一ヶ月に一回しか確認しないとなるとかなり理想的です。


果ては一年に一回しか見ない、あるいは前に株価を見たのがいつか思い出せないなんて領域に踏み込むと、株式の性能を最大限に引き出しているといえます。


持ってることすら意識しなくても、自動的に膨張するというのが、株式の最大の魅力です。


結論 枕を高くして寝られないポジションは早急に見直しましょう。

インデックスファンドは学生食堂  その2

私のポートフォリオは、まるで初めて一人暮らしを始めた大学生の自炊のように、かなりでたらめに作られています。


日経225銘柄、配当銘柄、株主優待銘柄、逆張り銘柄、IPO上場直後の銘柄、中国株、ベトナム株、高金利通貨などなど。


素人丸出しの分散投資ですが、まだ投資生活の序盤戦と考えて、いろいろな投資パターンを試しています。序盤戦では知識と経験を積み重ねて、投資生活の後半戦での勝利を目指します。


複利の法則が働くのはお金だけでなく、知識や経験も同じと考えます。


大体、成功した事業家や政治家、芸術家はみな長生きしています。素人レベルの投資家でも本質的には同じことでしょう。


さて、分散投資はリターンを押し下げるとは言いますが、まず何よりも自分の能力の限界を知らないといけません。


その会社を経営している人よりもその会社についてよく知っているとかいうのなら話は別ですが、ただの素人なのですから、過剰な集中投資は避けたいところです。


また個人的にはどんなに良い会社でも会ったこともない赤の他人が経営している会社に自分の人生を託すほどの集中投資はしたくないという思いがあります。


仮にもし自分が会社を経営していたけれど、失敗して倒産しまったという場合、「ああっ、俺がだめだったから、人生を棒に振った」と納得できますが、赤の他人の会社に限界まで賭けて失敗したら、何か釈然としない気持ちになると思います。


「俺の人生こんなんでよかったのかな……」


と。


しかし、株式が超長期チャートでは右肩上がりで上昇していくことは、素人とはいえ知っているわけです。


これはどうしても資産形成に利用したい。


というわけで、私の場合は自分の能力と感情を勘案して分散投資に落ち着くことになりました。

インデックスファンドは学生食堂  その1

のようなものだと思います。


毎日学生食堂で食事を取れば、安い上に栄養バランスの良い食生活が保障されて、健康ではいられると思いますが、何とも味気ないものです。やっぱりものすごくおいしいところではないですから。若いうちはまだしもいつかは卒業したいところです。


同じようにインデックスファンドに投資し続ければ、コストはタダ同然な上に、安定的に資産は成長し続けて豊かにはなれます。しかし、ものすごくお金持ちになることは難しいです。ありとあらゆるリターンを平均化してしまうので。無知なうちはまだしも、ある程度投資の経験を積んできたら卒業したいものです。


自分で料理をすれば、最初は下手かもしれません。しかし、慣れれば慣れるほど手際はよくなり、冷蔵庫の余った食材を見ても、調理のインスピレーションが閃くようになります。


米を研いだことのないような男子学生でも学生食堂よりおいしい料理を作れるようにはすぐになります。


もっともバークシャーハサウェイに出資できたとか極めて幸運なケースだと自分で投資技術を身につける必要はないでしょう。


バフェットという超一流のシェフが一生料理を作ってくれるのですから、いまさら自分が料理を覚えることはありません。


ただ、ほとんどの人はそういう幸運に恵まれるわけではないのですから、やはり人任せではなく時間をかけて自分の投資技術を身につけるべきだと思います。


バフェットは80歳を越えてますが、いまだに現役です。知的活動である投資生活はおそらく80歳くらいまでは何の支障もなくこなせるでしょう。(それを越えると目がしょぼしょぼするとか、いろいろあるかもしれませんが……)


となると投資生活は超長期に渡る経済活動になります。


「わしゃもう60歳だから、いまさらそんな知識……」という人でも、まだ20年もの投資期間があり、もし90歳まで生きたら30年もの時間がある。


医療が発達する未来でひょっこり100歳まで生きたら、40年……。


赤ちゃんもおっさんになってしまうくらいの時間です。


80歳になっても学生食堂にまだ通い続けるのではなく、その頃には自分の好みに合った料理をなんでも作れるようになっておきたいですよね。

バブルの初期はバブルではないこと その2

ガンホーの名前はパズドラ騒動が持ち上がるまで、全く聞いたことがありませんでしたが、同社が運営しているラグナロクオンラインの名前は知っていました。


睡眠時間を削ってまでオンラインゲームに熱中するゲーム廃人について書いた本やブログの中で廃人御用達のゲームとして記載があったからです。


人気あるオンラインゲームをずっと運営してきたので、ガンホーは一発屋芸人ではありません。上場直後の2005年~2006年あたりは高い株価を維持しています。


ほとんどいないとは思いますが(株価十分の一以下にまで下落した後、墜落寸前の低空飛行をずっと続けているので)、ガンホーの株式を2005年から2006年頃に買ってずっと持ち続けた人から見れば、今回のパズドラバブルも「ようやく日の目が出た。何がバブルやねん」と言いたいところだと思います。


当時買った人からすれば、現状でも株価はぜいぜい5倍程度、10年で10倍くらいに成長している企業は日本でも個別にはそこそこあるので、突出したリターンでは別にありません。


一方、日経平均株価についても同じようなことが言えます。


私が最初の証券口座開いたのは2008年のことですので、2005年、2006年頃の株価は知りませんが、確かに好景気ではありましたが、バブルというのには程遠い状況だったと思います。


やや割高ではあっても、欲ボケして高掴みしたと言えるようなものではなく、2005年~2006年頃に株式を買った人から見れば、「ようやく戻ってきた」と安心したのが正直なところだと思います。


そんな苦しい状況を耐え続けてきたのに、今までずっと市場の外にいた人間が「底値から倍になった、バブルだ」と能天気に言ったら、首を絞めたくなるのも理解できない話ではありません。


ガンホーという会社に好意を覚えたり、株式の長期的な成長力に注目しつつも、底値になるまで待ってから投資を開始するなんていう、もしも話はただの妄想にしか過ぎません。


妄想でお金が増えるのなら苦労はしません。それよりも一刻も早く始めることのほうが大事です。

バブルの初期はバブルではないこと その1

ガンホーの購入は見送りました。


しかし、第二、第三のガンホーの登場を知るために、今回何が起こったのかをよく研究しておきましょう。


パズル&ドラゴンズはiOS版がリリースされたのが、2012年2月で、アンドロイド版がリリースされたのが、2012年9月です。


おそらくブームに火がついたのはアンドロイド版のリリース以降だと思われます。


地を這うような株価が上昇し始めるのは、2012年の9月以降です。ガンホーは株価が上がり過ぎていて、普通のチャートだと初動の動きは微細すぎて何がなんだか分からない状態ですが、SBIのトレードツールのハイパーSBIなどを使うと、半年前の価格変動なども詳細に分かります。


株価が2倍、3倍、しいては4倍、5倍になった昨年末までに買うのは、戦略として少しもまずくはありません。


おそらく当時ガンホーに注目していた多くの短期トレーダーや投資家の中には「こんなに値上がりした銘柄を買うなんてアホだろ」と思った人もいるでしょうが、純利益も11年度末から12年度末にかけて5倍くらいになっているので、バブルと呼ぶのには程遠い状態です。バブルというよりも経済成長の初動です。


同じようなことは今の日経平均株価にも言えるのではないかと私は思っています。


株価上昇を機に結構利益を確定させている個人投資家の方は多いようで、ブログや雑誌記事でもそういう話を見かけます。


また、「底値から倍になった、バブルだ、もう買えない。アベノミクスの恩恵を逃してしまった」というまだ株式投資をしたことがない人の悲嘆の声もちらほら聞こえてきます。


一方、「何がバブルやねん」と文句を言いたい人もたくさんいることでしょう。

成長株を掴め

フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るためにフィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために [単行本]
著者:フィリップ・A. フィッシャー
出版:フォレスト出版
(2000-10-01)


50年以上前に書かれた本ですが、少しも古さを感じない良書でした。成長株投資の教科書になるかと思います。


30年で100倍、1000倍、甚だしきに至っては10000倍に成長し続けるような超優良株を掴めれば、ワーキングプアも人生の後半戦で勝利できる可能性があります。


「30年前のある日、たった10万円であの株式を買うという決断をしたおかげで、悲惨な老後を迎えずに済んだ……」


宝くじを買う人を揶揄する気はないのですが、宝くじを30年コツコツと買い続けたが、結局当たらなかったので俺の人生はダメになったというよりも、成長株を掴もうと30年コツコツと株式を買い続けたが、掴めなかったという方が何か爽快感があります。


運に人生を任せようとしたのではなく、統計的、科学的に勝算のある戦いに望んだけれど結局負けてしまったという点において納得がいきます。


これからはかなり本気で超成長株投資に取り組んでいこうかと思っています。

今そこにあるバブル

ガンホーの株価は既にバブルの域に達していると思いますが、本質的な判断は難しいところです。


売り上げ、利益ともに激増し、将来的にはさらなる拡大の余地もありますので。


これについて参考になるのは、アップルの株価のケースです。一時アップルの株価が700ドルに達したとき、この株価がバブルなのかどうかの議論が某掲示板で盛んにされていました。


印象に残ったのが、


「PERから見れば、この株価は決して割高でなくまだ割安」


という言葉です。私がそのとき感じたのは、当時のPERから見れば割安でも、アップルが将来もその利益を確保できるとは限らないということでした。


iphoneは画期的な発明でしたが、それだけにアンドロイドのように必ず模倣されて、それを阻止することはできません。アップルがいつまでも利益を独占することは不可能です。


同じようにパズドラがこれだけヒットした以上、必ず他社がこれにインスパイアされたゲームを開発することは必定で、ガンホーはこれを阻止することはできません。


2007年くらいの任天堂の快進撃を見たあとで、今日の没落の姿を想像できた人はほとんどいなかったと思います。一寸先は本当に闇です。ゲーム業界なんかは特に。


さて、利益が出ているためにバブルかどうかの判断が難しいというケースとは別に、間違いなくバブルだといえるセクターが今まさにあります。


バイオベンチャーです。


少し前にデイトレで数億円稼いだトレーダーがバイオバブルに乗っていたなんて記事を見ましたが、これのことかとようやく腑に落ちました。


まじめにバイオ研究をしている方には申し訳ないですが、ろくに利益も出したこともないような赤字のカタカナ企業にアホみたいな株価がついています。


ホームページのチープなつくりもITベンチャー企業を彷彿とさせます。ITバブルの頃の株価を見たことはないのですが、おそらく今のバイオベンチャーのような状態だったのではないかと想像がつきました。


まだバイオバブルを目にしていない方は後学のために一度見てみるようお勧めします。


公開ババ抜きゲームが見られます。

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