カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

2013年06月

小型成長株を物色買い

5月末ぐらいに誰もが知っているような大手企業の株式を放出して、代わりに小型成長株を物色買いしました。


ミニポートフォリオを何年か運用して、やはり大型優良株よりも小型成長株の方がリターンが高そうだとなったら、運用方針を徐々に変更していこうかと思っています。


四季報ワイド版を久しぶりに見て、とりあえず自分の目に留まったのは以下の銘柄でした。


SMS(2175)、クックパッド(2193)、カカクコム(2371)、ひらまつ(2764)


クックパッドなんかは私が買ったときで、PER60倍とかあって、従来だったら目もくれないような銘柄ですが、実験的な意味で買ってみました。


高PER銘柄を買うとセオリー通り失敗するのかどうか?


クックパッド以外の企業がクックパッドを運営するというようなイメージが浮かばず、いわゆるオンリーワン企業のように感じました。


とりあえずまだ投資生活の序盤戦と考えています。経験を積んで後半戦での勝利を目指します。

高金利通貨積立とレバレッジ

高金利通貨の積立で最大の焦点となるのはレバレッジの使い方になると思います。1倍、つまりレバレッジを使わないのなら株式インデックスファンドなどを毎月積み立てたほうが間違いなくよいと思います。


昨年から今年にかけて急上昇した日本株の状況を見てもそう思います。本当に株式の上昇は階段を一歩一歩上がるように段階を経るようなことはなく、稲妻がとどろくようにやってきます。


上がる直前を捉えるというようなことは素人には不可能です。コツコツと地道に積み立てていくのが一番です。


さて、話は戻って、高金利通貨を積み立てる場合のレバレッジの使い方についてです。


今回、ランドは今非常に安いと思い、レバレッジ買いや前借り買いを計3ヶ月分しました。入金ベースで見ると現在3ヶ月分マイナス、これをレバレッジでカバーしたことになります。


新たに考えたのはこの逆のパターンもありなのではないかと。


つまりランドが17円になり、そこから半値にもなりうるような超割高と感じるような局面が来た場合に、そこで糞真面目に積み立てする必要はないのではないか。


その場合は入金のみ行い、レバレッジを下げて下落局面に回すようにする。


詳細はこんな感じです。一応ドルコスト平均法に準ずる積立を行うということで、ランド16円のときも毎月積立していきました。でも17円はさすがに高すぎると思い、そのときは積立を一切行わず、その期間が計12ヶ月に及びました。


入金ベースでみると12か月分プラスになります。レバレッジは当然下がります。もっとも先にランドの割安局面で2ヶ月分レバレッジ買いしたので、実質は10ヶ月分のプラスになります。(前借り買いした分は翌月入金したものとします)


この10ヶ月分の入金ベースでのプラスを次の下落局面で投入する。あるいはそこで15ヶ月分の資金を投下して、入金ベースではマイナスになった局面で次の上昇局面を待つ、とか。


こういうふうにレバレッジが使えるというメリットを最大限に利用して、竹がしなるような強弱をつけた投資を行うとリターンが上昇するのではないかと。


さすがに毎月積み立てていると、主婦が野菜の値段に敏感になるかのように、価格に対する価値観が生まれます。


これを完全に無視してドルコスト平均法にこだわるよりかは、むしろ積極的に利用したほうがいいのではないかと思います。


いろいろと検討するところはありそうです。

ランドを前借り積立

「よし、まだ上がってこないなら、来月積み立てる分を今積み立てちゃおう」(←これはもうドルコスト平均法ではありません)


というわけで、9.46でさらに一ヶ月分の積み立てを行いました。


「ん?自分は今安いと思ってレバレッジを頼った前借り積み立てをしたけれど、もし来月もっと下がったらどうしよう?」


と新たな考えが浮かびます。


「その場合は来月もやっぱり積み立てる。しかし入金だけして積み立てなければレバレッジは下がり安全にはなる。でもより安いときに積み立てないのだから、ドルコスト平均法の効果は薄れてしまう」


ランドが上昇するか下落するかを含めていろいろなパターンが考えられますが、レバレッジに余力さえあれば、どういう選択をすることもできます。


しかし、レバレッジに余力がなければ、入金の一択のみです。


最初ドルコスト平均法で高金利通貨を積み立てようとしたときにレバレッジ3倍換算で積み立てても大丈夫じゃないのかという考えが浮かびましたが、やはり2倍に止めておいてよかったです。


余剰資金という言葉がありますが、余剰レバレッジという発想もあってしかるべきかと。


つまり、いざというときに投入できるレバレッジ余力。


実際に経験してみないと分かりませんが、3倍積み立てだと、下落局面では棒立ちで眺めるしかできないかもしれません。


それはあまりにももったいない気がします。


あまり深く考えずに始めた高金利通貨の積立ですが、少額でも20年30年と続けていけば、結構な金額になるので、いろいろと検討していく必要はありそうです。

ランドをレバレッジ買い

マーケットは調整局面に入ったようで、いろんなものが値下がりしてます。


通貨ではランドの値下がりがひどいです。少し前につけたランドの9円台前半というのは、昨年ドルが70円台後半をウロウロしていたときと同じくらいの水準です。素人目にもこれはチャンスだと分かります。


もっとも、株式を担保に買っている長期運用のランドの取得価格は平均10.5円くらいですので、金縛りにあったようにどうにもこうにも身動きができません。


そこで、生命保険代わりに毎月積み立てている少額の高金利通貨のほうで新たな試みをしてみました。


ちなみに積み立て始めてからずっとプラス圏で推移していたのが、こちらも一旦はマイナスに転じました。


さて何をやったのかというと、資金を出さずにレバレッジを当てにしてランドを買いました。


9.68で一ヶ月分積み立て、また下がったので、9.38でさらに一ヶ月分追加で積み立てました。


あれ、でもまだ上がってこないなあ。

専業コレクターの時代 その3

佐藤さんはミニカーのコレクションを30年以上続けている。


また集めるだけでなく、オークションサイトや自身のネットショップで、ミニカーを販売している。月間の売り上げは30万円から80万円程度。利益率は驚異的で、95%を越える。


一部は生活費に回り、残った分でさらに新たなミニカーを購入する。


「集め始めて10年くらい経った頃から、自身のコレクションの中から、妙に値上がりするミニカーがあることに気づきました。あまりにも値上がりしたミニカーは売却して、売却益を新たなミニカーの購入資金に当てるようになりました」


総投資額を聞いてみた。


「200万円くらいですかね。ワープアだった自分には月数万円の購入が限界でした。将来に絶望してミニカーの世界に逃げてました(笑)」


先日も20年前に2万円で購入したミニカーがイギリスのコレクターに200万円で売れた。


高く売れるミニカーを見分けるコツを聞いてみた。


「まずミニカーに愛情を持つことです。たくさんのミニカーに触れると自然と分かるようになります。でも多くの人はその単純なことができない。3年前、ミニカーが一時ブームになったときには、多くの人がミニカーを買いにきた。でもすぐに値上がりするものではないと思うと、また一斉に売り払ってしまった」


「本当のコレクターは今も昔もすごく少ない」


「上がる株や成長する企業を見分けることなんて、自分には到底できない。でも値上がりするミニカーは簡単に分かる。本当に毎回同じことが繰りかえされているんです。でも多く人は一時的なコレクターだから気づかない」


佐藤さんのコレクションのオークションサイトでの時価評価額は現在1億円程度になるという。


半年前に中国人のコレクターから1億3千万円ですべてのコレクションを売って欲しいという打診があった。しかし断った。


「まだまだ引退する気はないんでね。このコレクションがあるからこそ、執筆や講演の仕事も来る。それに5年前はまだ5000万円程度の価値しかなかったんですよ。景気やブームの波は受けると思いますが、再生産されない以上まだまだ値上がりする余地はあるでしょうね」


年金を貰えるようになっても鈴木さんのように将来への不安が拭えず、働き続ける高齢者は多い。一方、佐藤さんのようにコレクタービジネスが成功して、趣味と収入の両方を獲得している人もいる。


いまコレクタービジネスが熱い。

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どうでしょう。ミニカーという単語や数字を少し変えれば、ありえそうな近未来のようにも思えるのですが、果たして妄想でしょうか?

専業コレクターの時代 その2

以下、朝日新聞のコラム風の妄想です。

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「いいなあ、そんなコレクションを持っているなんて」


同窓会で30年ぶりに佐藤さんに再会した鈴木さん(70歳)はため息をついた。


5年前に会社を定年退職した鈴木さんは2年間元の会社に契約社員として再雇用された。しかし、大不況の到来とともに契約完了となり、その後ビルの清掃のパートを始めた。


68歳から年金はもらえるようにはなった。月額15万円。もっと少ない年金しかもらってない人がたくさんいることは知っているが、やはり充分な金額ではない。


「年金なんてネズミ講と同じで破綻するに決まってるから、俺は払ってないよ」


と40年前にしたり顔で言っていた下請け業者の若者はどうしただろうか。もし本当に年金を払ってなければ、彼も鈴木さんと同じぐらいの年齢だったはずだが……。


年金は相変わらず若者世代に負担をおしつける形で、支払われ続けている。受け取り側に立った今は、自分が死ぬ前に破綻しないことを願うばかりだ。


さて、鈴木さんは妻の年金とあわせればなんとか生活してはいけるが、体が動くうちはまだ働こうと思っている。将来への不安が拭いきれないからだ。


一方、鈴木さんの同級生の佐藤さんの年金は月額8万円。鈴木さんの約半分だ。これだけでは到底生活していけないだろうに、佐藤さんは昼間はブラブラとしている。


年金だけでも生活していける鈴木さんのような人でも働けるうちは働こうとしている高齢者は多い。それとは対照的な姿だ。


もっとも佐藤さんはブラブラしているようでも年金以外の収入がないわけではない。

                     (続く)

専業コレクターの時代 その1

専業投資家、専業トレーダー、専業大家、どれも聞きなれた言葉です。最近考えているのは、専業コレクターという職業が今後新しく出てくるのではないかということです。


コレクターというのと、資産家や変人が趣味や浪費でやるものという認識が今まで私にはありましたが、今後はそれに止まらず、あたかも一つの事業のようにそれを行う人たちが出てくるようになる。


どうもそんな気がしてなりません。


キーとなる外的環境の変化は二つあります。一つはユニクロの柳井氏が言った「年収1億円と100万円の人に分化する」というような貧富の格差の拡大です。


お金をたくさん稼ぐ人がみな倹約家というわけではなく、湯水のように使いまくる人もたくさんいます。そういうニューリッチ、成金な人たちが今後世界中でどんどん増えていくと、数が限定されているアンティーク品などの価格は暴騰します。


ヤフオクでどうしてもその商品を欲しい人が2人いるだけで、落札価格が異常に競りあがるのと同じ原理が今後世界中で頻発するようになるのではないかと。


もう一つのキーは情報通信インフラの整備の完了です。モデムでピーピョロピョロとか鳴らしながらダイアルアップで接続していた時代はとうに過ぎ去り、今は動画でも何でもどんどんダウンロードできます。


ありとあらゆる情報を一瞬で送信することができる時代になり、世界中でいろんなオークションサイトが運営されるようになりました。


アマゾンの中古本市場を見ていて驚いたことは私が子供の頃に千円くらいで買って捨てた本が4万円近い価格で販売されていたことです。


別に希少でもなんでもない何とかブックスのうちの一冊といった感じの本がです。もっともアマゾンの販売価格は業者の売りたい価格で、実勢価格を離れている場合もありますが、実際に売買の成立しているヤフオクを見ても、同じ本は高額で売買されているので、アマゾンの高価格もある程度の裏付けはあるようです。


こういう身近な何でもないものが高額で売買されるようになるという現象は、ネットインフラの普及以前には考えられなかったことです。


この傾向は今後強まることはあっても弱まることはないのではないかと考えています。

中国古書蒐集方針

その1 「自分が読みたい本だけを買う」


道楽のついでに資産形成できないかという試みであって、「この本は値上がりするに違いない」とか考えて本を買うのはちょっと馬鹿げています。


妄想はほどほどにしておきましょう。


好きな本を買って、好きなだけ読んで、死ぬ前に売却したら、なんと売却益まで出た!なんてことがあったら、素敵です。ただし、それを期待するのではなく、欲張って変な本まで買わないようにする。


その2 「文字の大きな読みやすい本を買う」


昔の古典が現代に再版されるときに、宋代や明代の原本をそのまま写真撮影して印刷する影印本というスタイルで出版されることも多いのですが、この影印本の問題点は、写真撮影であるがために、いくらでも縮小印刷ができることです。


中国古典の分量は膨大です。出版社はできるだけコストを下げたく、今の中国人も昔の読書人と違って貧しく財布が軽い。両者の思惑が一致してここに米粒のような文字の縮刷本が出版されます。


しかし、正直言ってとても読めたものではなく、誰のために役に立つんだといった感がある超縮刷本も多いです。


一般の人は知らないと思いますが、ふた昔くらい前に吉川幸次郎という著名な中国文学者がいて、「安くても縮刷本は買うな。年を取ってから読めなくなる」と書いてあるのを読んだことがあります。まったく同感です。会社四季報だって私はワイド版しか買いません。


しわしわおじいちゃんになっても気持ちよく読めるような文字の大きな本を買いたいと思っています。もし売るとしても同じしわしわおじいちゃんの方が若者よりお金持っていると思うので、その点でもよいです。


その3 「製造原価割れしている古書を狙う」


中国古典や研究者の著作は頻繁にあちこちの出版社から再版されます。ただ、やはり市中に出回らなくなると近年のネット販売網の発展もあってか、中国ではすぐに値上がりします。妙に値上がりしてしまっている本には手を出さず、製造原価割れしている古書を狙いたいと思います。


つまり再版するにしてもこの価格では販売できないだろうというような安値で放置されている古書。株式投資で言えば、PBR1倍割れしているような状況の本。


いろんな本を見てきたせいで、大体分かります(笑)


理想は買った途端に含み益みたいな状況です。

集めて後悔しないアンティークを……

「アンティークで儲かるの?」


ただ単純に飛びつくのは、なんでも鑑定団の見すぎでしょう。流動性の著しく低いアンティークは投資としてみるとかなり難しい分野です。


しかし、資産形成の手段の一つとしては検討に値するカテゴリーです。株式や投信だけを買って、あとはただひたすら倹約生活というのよりは、アンティークを収集してみるのも、生活に潤いがあってよいです。


ヤフオクなどを見ていて思うのは今の時代、ありとあらゆる分野にコレクターがいるので、投資の対象となるのは伝統的なカテゴリーのアンティークだけに留まらないと思います。


株式や投信は誰でも買えるため、一人だけ特別なリターンを得ることはできません。


一方、もし今の時点では誰もそんなものがアンティークになると想像もできないものを発掘できれば、とんでもない利益が出せる可能性は潜んでいます。


またアンティークを収集する際に、他人の猿真似だけはしないほうがいいでしょう。


「アンティークコインが儲かると聞いて、一生懸命集めたけど、素人でダボなコインばかり買ってしまって、全然儲からなかったよ。もうしわしわおじいちゃんになったのに人生やり直せない……」


なんてことになったら、悔やんでも悔やみきれません。


私の場合なら、ワープアに転落する原因にもなった中国の古典を収集して、


「中国人の所得向上と人民元高で、中国の古書が高く売れるようになるかと思ったけど、ただの紙くずの山を買ってたみたいだよ」


という老後になっても、殉職した刑事とか、戦場に行って討ち死にした武士のように、なにか清涼感があって悔いが残りません。


他人にとっては紙くずの山でも、中国の古典を読みながら過ごす老後もまた一興かと思います。


というわけで、アンティークによる資産形成を目指す中国古書蒐集編がスタートです。

アンティークと資産形成

となりの億万長者―成功を生む7つの法則となりの億万長者―成功を生む7つの法則 [単行本]
著者:トマス・J. スタンリー
出版:早川書房
(1997-09)





なぜ、この人たちは金持ちになったのか - 億万長者が教える成功の秘訣なぜ、この人たちは金持ちになったのか - 億万長者が教える成功の秘訣 [単行本]
著者:トマス・J・スタンリー
出版:日本経済新聞社
(2001-05-18)

資産家の実像を研究したトマス・J・スタンリーがあぶり出した億万長者像は世間のお金持ちのイメージとはかけ離れたものでした。


自身よりも遥かに収入の低い人たちが住む普通の住宅街に住み、ブランド品やぜいたく品とは無縁の質素な暮らしを営む、外見からは少しもお金持ちに見えない人たちが資産リッチな人たちでした。


買ったとたんに減価する新車や新品のブランド品には目もくれない億万長者たちが唯一財布の紐を緩める実物商品。


それがアンティークです。


昔の私は、ほとんどの物の値段に無頓着で、「これは買った後にすぐ値下がりする商品か?」とか「もっと安く買えるところはないのだろうか?」とか考えたこともありませんでした。


自動車、家電、衣類、書籍、etc.……ほとんどのものが時間の経過とともに陳腐化して値下がりします。


一方、強力なコレクターがいる極一部のカテゴリーのアンティークは、その希少性ゆえに時間の経過とともに値上がりしていきます。


すぐに値下がりすると分かっているものに大金を払うのは馬鹿げています。一方、自分が買ったあとに値上がりするものになら、大金をかけても、浪費ではなく投資になります。


趣味と実用と投資を兼ねられるアンティーク購入とただの消費活動、資産リッチな人たちは本能的にこの両者の違いを嗅ぎ分けているようです。

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