カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

2013年09月

ライブドア再考 その2

私が素人なりに理解したライブドアのビジネスモデルは以下のようなものです。


芸能人化した社長がTVなどに出演し広告塔となることによって、個人投資家の注目を集める。


財務諸表を読んだり、PERやROEを勘案したり、ビジネスモデルを検討したりできる冷静で知的な個人投資家なんて実は数えられるくらい少ないので、TVなどで派手な言動を繰り返し、接触頻度が増えるだけで株価は上がってしまうようになります。


上昇した株価を利用して増資、株式交換によるM&Aを繰り返し、儲かる企業をどんどん吸収していき、最初は人気だけで裏付けのなかった株価が次第に割高とはいえない状態にまで利益が成長していく。


すると実績のできたホリエモンは得意げにさらに大衆を煽り立て、個人投資家の方でもまたわれ遅れじと食いついていき、ますます株価があがる。


するとホリエモンはさらに上がった株価を利用してM&Aを繰り返し……。


これは到底誰にでもできるビジネスモデルではなく、ホリエモンの超人的なビジネスセンスがなければ、社長の芸能人化も数々のM&Aも実現不可能だったでしょう。


実際、ホリエモンらが退場した後のライブドアは悪霊でも離れたかのようにただの場末のIT企業に成り下がり、韓国系企業に買収されたのち、現在では経営統合によりその一世を風靡した社名も消滅してしまいました。


ではライブドアの頂上作戦が挫折した原因はどこにあったのでしょうか?

ライブドア再考 その1

ライツイシューというちょっと珍しいやり方で増資したJトラストはライブドアっぽい動きを見せています。


効果的な経営戦略というのはある程度パターンが決まっているでしょうから、Jトラストがライブドアを踏襲するような動きを見せるのは少しも不思議ではありません。


天才の考えることは皆同じといったところでしょうか。


さて、新興企業株投資にシフトし始めてから、ふと思ったことは「ライブドア上場時に株式投資をしていたら、果たしてライブドアを自分は買っただろうか」ということです。


ライブドアとホリエモンが派手に登場してきたときに私はまだ中国にいました。「なんか成金っぽいのが出てきたな。若くして成功できるのはいいことだ」くらいの感想しか当時は持ちませんでした。


初めて証券口座を開いたのは2008年のことですので、ライブドアとは投資上の接点は何もありません。


ただライブドアについて改めて振り返ってみるのは、今後の新興企業株投資を考える上で意味がありそうです。


結論から言うと、やっぱりライブドアは買わなかったんじゃないかなあという気がしてます。

100年続く企業

老舗の大企業と違って、できたばかりの新興企業にとっては100年継続する企業になるのは一つの目標になると思います。


そういうたぐいの目標を経営者が名言している新興企業に投資しています。


結局、会社というものも似たもの同士の集まりになるので、経営者が強い野心を持っている場合にはそこで働く社員も同じような成長志向を持っていることが多いと私は考えています。


野心の塊のような人間が集まって、大手企業ではありえないスピードで成長していく新興企業。


リスキーですが、成功すれば「老後までにはなんとか豊かに」といわず、もっと早くお金持ちになれそうです。


もっとも経営者と社員の野心というものは財務諸表には現れません。そんなものを書く欄はないからです。


でも経営者と社員が現状に満足してしまったら、新興企業はただの小型株に成り下がります。


なつさんのブログにミクシィが没落してしまった原因が書かれています。


ミクシィが没落してしまったのは、ただ何もしなかったから。注目すべきは事業に失敗して没落したのではなく、ただひたすら何もしなかったという点です。


DeNAやグリーがSNSとして伸びてきたときにもただ傍観するだけ。


Facebookの侵略に対しても鈍感。


一気に若年層を取り込んだLINEに対しても無策でした。


同じような中国SNSサービスの雄、テンセントがLINEに対抗して微信(WeChat)を開始したのに比べると対照的です。


日中で同時期に登場したSNSサービスの雄は完全に明暗を分けてしまいました。


残念ながら心は誰にも分けてあげることはできません。

中国株の方が安心だ

とか言ってしまうと、頭がおかしいのかと思われそうです。


にほんブログ村の中国株カテゴリの中にいると、同じような志向の人が集まっていて肩身の狭い思いをすることもないのですが、一般社会やネットの海に乗り出すと、なんか小さくなってしまいます。


日本人の中国に対するイメージはものすごく悪いので……。


まあ逆も同じなのでお互いさまといった感じはありますが、これは両国のマスコミによって作られたイメージであると私は思っています。


もっともマスコミは大衆の嗜好に迎合する傾向があるので、両国民がそう思いたいと考えているのも事実だと思います。


さて、記事タイトルの件ですが、日本株よりも中国株の方が安心だというのは、私の場合事実です。


なぜかというと、日本株のポートフォリオの過半が小型新興企業株になってしまったので、本当に冷や汗かく思いをしています。


「こんな高PERで高掴みしてホンマに大丈夫かいな……」


結果は後々ブログで書いていこうと思っているので、気が向いたら、10年後くらいにでもまた来てみてください。


一方、中国株の方は大型優良株がメインの投資対象なので少しも心配するところがありません。


大半の日本人は「中国」というところが心配なのでしょうが、私から言わせると、日本企業なんて既に中国化しているところばかりです。


ユニクロなんていつ頃からか、あんまり国内で店舗を見かけなくなりました。中国をはじめとした海外に出て行ったからです。


足元の投資対象が既に中国化しているのに今更「中国は危ない」という話もなかろうと……。それだったら、ただのインデックスファンドだって超危ないじゃん。


中国に対する偏見から解き放たれた企業からどんどん儲かっているというのが現実です。


でも売国奴とか言われるので、現実はあまり多くの人に知れ渡ることはありません。


このあたり、中国側でも全く状況は同じです。

トレーダーと資産運用 その3

投資と投機の境界線は曖昧だと最近は感じるようになっています。


自らの資金をリスクにさらして、資本の増大をはかるという点では同じ。


例えば、国語と数学は違うと言えるかもしれませんが、どちらも学校で学ぶ授業という点では同じです。


今のような低スプレッド全盛の時代に生まれたら、バフェットだってデイトレードをやったのではないかと思っています。


思えばジェシーリバモアも投機家ではありましたが、投資家としても一流でした。


離婚した妻ドロシーに与えた100万ドルの株式ポートフォリオは20年余りの間に50倍を越える価値を持つようになっていました。


(もっともその株式ポートフォリオはドロシーによって早期に売却されたため、実際は50倍にまで膨らむことはありませんでした。)


自身や息子たちのために信託基金を設定するという資産防衛策も取っていました。


「最後には自殺してしまったのだから、リバモアに学ぶところなど何もない」とは到底思えません。


私個人としては、リバモアの失敗は最後の最後までリスクを取り続けたことにあると思っています。


チューリッヒの公理はリスクを取れといいつつも、いつまでもリスクを取り続けるなとも言っています。


しかし、不思議なことですが、最後までリスクを取らなかったら少しもリバモアらしくない気がします。


天寿を全うしたトレーダーは実はものすごくたくさんいると思います。


でもそれはあまりに平凡で地味な結末なので物語として伝わらないのでしょう。


リバモアの物語でなければ学べないことが数多くあるように私は感じています。

トレーダーと資産運用 その2

天才の発想はお互いに話し合わずとも符節を合わせたように一致しているということはよくあることです。


チューリッヒの公理が生まれるずっと前、日本の戦国大名たちの中にそれをよく理解していた人がいたように感じられます。


例えば、織田信長は桶狭間の戦いにおいて、三千程度の歩兵を率いて(当時信長が戦場に投入しうる最大兵力)、上京途上の今川義元の本陣を奇襲して、これを打ち破りましたが、その後は二度とこのような玉砕型の奇襲攻撃を行うことはありませんでした。


織田信長とそれを踏襲した豊臣秀吉の戦略は非常にシンプルで必要とされる戦場に最大の兵力を最短速度で移動させるというものでした。


つまり戦闘が始まる前に勝利が決定づけられているような局面を作ることによって、勝つか負けるか分からない戦争に望むということを絶対的に排除しようとしました。


1万と1千の部隊が衝突しようとすると、1千の部隊は最初から戦意を喪失し、逃亡兵すら出てくるようになります。ゲームの信長の野望でも、大軍でもって小部隊を各個撃破していくと、ほとんど無傷で勝利することができます。


信長の勢力が拡大するにつれて、信長包囲網が全国的に展開されるようになり、各地の戦線で絶対的に兵力が不足する状況が生まれましたが、そのときでも


「よし、桶狭間の時のやり方でこの局面を打開してやる」


と信長が考えることはなく、桶狭間の再現は二度とありませんでした。


信長の例を現代の投資社会に例えると、最初は状況の制約によってトレーダーとして一か八かの勝負をするしかなかったが、危機が去りある程度のまとまった資金を持てた後は、分散複利投資に専念し、投機的なトレーダースタイルを二度と省みることがなかったというような感じになります。

トレーダーと資産運用 その1

チューリッヒの第二の公理のテーマは強欲についてです。


「常に早すぎるほど早く利食え」という考えが述べられていて、一般的によく言われる「損小利大」という概念とは相反しているようにも思われます。


書籍の方を読んでみると、そういうことかと納得が行き、「損小利大」という概念と「常に早すぎるほど早く利食え」というチューリッヒの教えはどちらも相反するものではなく、互いに補完するものであることが分かります。


さて、個々のトレードの積み重ねがその人のトレーディングスタイルを形作っていくことになるのでしょうが、トレーダーの方のブログを見ていてよく思うことがあります。


「これだけの資金量があるのなら、自分ならどんどん長期投資に資金を移動させていって、トレーディングサイズは維持、ないしは減少させていくのに」


もっとも反対側のトレーダーサイドから見ると、全く違うように感じるかもしれません。


「少ないとは言ってもそれくらいの資金があるなら、信用取引で3倍、FXなら○○枚のトレードができるのに、どうして資金を回転させずに寝かせておくのだろうか」


考え方としてはどちらも理解できるのですが、トレード技術がないこともあって、自分のスタンスとしては前者の長期投資の方に傾いています。


チューリッヒの公理はいつまでも投機に身をさらすなと言っています。


「常に早すぎるほど早く利食え」という言葉は、勝利しているうちに撤退せよ、幸運や暁の明星がいつまでも続くと思うなということを言っています。

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