カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

2013年11月

高金利通貨積み立て雑感 その11

流動性が高く、破綻リスクのほとんどない主要国の高金利通貨を対象に長期投資する場合には、レバレッジ2倍くらいは使わないとちょっともったいない気がします。


ただ生命保険代わりの個人版資産運用と思えば、そんなに大きなリターンを求める必要もなく、好景気のときにはレバレッジ1倍になってもいいから、膨大な含み益に胡坐をかいて、日本円ではありえない高金利を黙々ともらい続けるのも一興だと思います。


さて、バブルのときにはアンティークなどの実物資産を取り込んだらどうかという話ですが、中国切手は実際のところバブルの天井での投資は難しいと思います。


なにせ円安になったというだけで、ヤフオクの中国切手が値上がりするくらい敏感な商品です。


ヤフオクの相場観察というと、オークファンが有名で上場までしましたが、有料で地味な出費になります。


落札(おちさつ)というサイトをご存知でしょうか?こちらは無料で結構幅広くヤフオクの相場観察ができるので重宝してます。


ここ一年くらいで20%くらいの円安に触れましたが、このサイトでちょっと調べてみると、きれいに20%くらい値上がりしている中国切手があって、「通貨かよ!」というツッコミを入れたくなるくらいです。


ただ生命保険代わりの資産運用というと、いざ入院などの急な出費となったときには、その換金性の良さは重要で、ヤフオクでサクッと売れる中国切手は少額の積み立て投資の対象としては最適です。


ヤフオクには常時かなりの数の中国切手が出品されています。株式トレードの用語で言うところの板が厚い状態です。片言の日本語の質問も見かけるので、中国の業者も入っていることでしょう。


一方、中国古書についてはバブルの天井でも収集対象に困ることはなさそうですが、また別の問題があります。

高金利通貨積み立て雑感 その10

ランドがまた下がっていたので、入金無しでレバレッジ買いしてさらにレバレッジが上がりました。


まだ積み立て金額は14万円しかないので、総資産に対するレバレッジは約5.3倍と長期投資とは思えないレベルにまで達しています。(スワップ金利分を除く)


既に雪だるま大の資産の塊はできたので、今後は既に持っている資産の平均取得価格を下げられるような局面を待って投資したいと思います。


つまり、豪ドルやランドの評価損益がマイナスに転じたら投資するといった感じです。


レバレッジが既に五倍以上あるということは毎月1万円入金していくとしても、レバレッジ1倍に達するまでには約5年ほどかかります。


つまり、高金利通貨も貴金属ETFも高値圏で推移して全く買い場がないとしても、五年間分の投資はすでに先取りできたような状態。


レバレッジは擬似的に借金のように働いて、先行投資を可能にします。


もっとも豪ドルもランドも、はたまた金、銀、プラチナも五年間買い場が全くないというのはちょっと考えられません。


でも好景気が続けばそういう局面も出てくるかもしれません。


そのときはどうするか?

高金利通貨積み立て雑感 その9

中国切手は既に完全に投資と投機の対象として認識されています。


よってこれまでの25年とこれからの25年では状況が異なるかもしれません。


大事なことはバブルの天井でも視界を広く持てば、投資できる商品は存在していたということです。


大恐慌が何度となく繰り返されるように、バブルも幾度となく繰り返し発生します。


次にやってくるバブルの天井でも常識に捉われなければ、必ず投資できる商品があるはずです。


さて、個人版ミニチュア生保の資産運用のポートフォリオは新たに更新されました。


1.高金利通貨(豪ドル、ランド)


2.商品ETF(金、銀、プラチナ)


3.アンティーク(中国切手、中国書籍)


具体的な積み立て方法については、レバレッジを使ってかなり強弱をつけたいと思っています。

高金利通貨積み立て雑感 その8

切手なんてただの紙切れじゃねえか。


というのは私の感覚です。


邱 永漢
徳間書店
1988-11


新しい商売や金の儲かる商品を考え出して、うまく成功した人は儲けた金で何を買うかというと、土地や書画・骨董や宝石などの生産に限りのあるものを買いたがる……(p.93)


Qさんの言葉を借りれば、豊かになった中国人は珍しい切手を買いたがるようになりました。


日本のバブルの天井期から今日までの約25年間を経て中国の切手は暴騰しました。


10倍くらいになっている切手はゴロゴロしていますし、甚だしきに至っては20倍くらいになっているものもあります。


文化大革命の頃は、切手収集が禁じられたり、海外への輸出も止まるなど流通量が少なく、当時の記念切手は超プレミア価格がついています。


「25年で10倍ってあんまりたいしたことないような……」と思うところですが、重要なのは日本のバブルの天井からスタートしての25年というところです。


NTTの株をバブルの頃に買って25年持ち続けた人は、半値にすら未だ遠く届かないままです。


バブルの天井でウサギ小屋のようなマンションを買ったひとはただひたすら損失の穴埋めをするような気分でローンを支払い続けたはずです。


何を買っても損するしかなかったように見えた日本のバブルの天井でも、中国切手を買えばなんと資産を増やすことができた。

高金利通貨積み立て雑感 その7

アンティーク投資というと、バブルの頃に安田火災がゴッホのひまわりを58億円で買ってみんながあきれた件とか、実業家の齊藤了英氏が100億以上で買ったゴッホやルノアールの絵を「死んだら棺おけに入れて欲しい」などと言って物議を醸した件が思い出されます。


バブルの頃、金余り日本が買った絵画の多くはバブルがはじけるとともにまた日本から捨て値で流出していったようです。


するとやはりバブルの天井圏ではアンティークへの投資だって難しいんじゃないかという一般的な考えが思い浮かびます。


流動性が高く世界中どこで買っても価格の変わらない金融商品は別として、無限に近い商品があるアンティークについては一概にそう言えないのではないかというのが私の考えです。


いま少額の積み立て投資の対象として考えているのは中国切手と中国古書です。中国古書については私の学生時代の専門分野だったので言うに及ばずですが、なぜ中国切手か?







中国で発行されたすべての記念切手を網羅している小冊子ですが、当時の評価額も記載されているので、ある程度の価格変動を知ることができます。


日本がバブルで沸き立っていた1989年度版と現在の2013年度版の中国切手の評価額を試しに比較してみましょう。


もうギャグとしか思えない金額が並んでいます。

高金利通貨積み立て雑感 その6

バブル期に日本の生保が豪ドルなどの高金利通貨に投資して大損したという話がありますが、これは「金利が高いから多少通貨本体が値下がりしても充分埋め合わせできる」と考えたのが誤算でした。


実際にはスワップ金利では穴埋めできないくらい通貨本体が値下がりしてしまいました。


日本の生保の失敗に鑑みるに、「高金利通貨はとにかく安値で仕込んでおいて、スワップ金利は後からプラスアルファとして受け取る」ぐらいに考えていないと危険です。


バブル期の日本の生保は契約者に高い予定利率を確保しないといけなかったので、高金利通貨にまで投資の触手を伸ばしたのでしょうが、バブルの天井では安全かつ高い利回りの金融商品は存在しませんでした。


しかし、お金の有り余っているバブル期にこそ、コツコツと積み立てできる投資対象が必要です。


ジムロジャーズは株式と商品の価格変動は逆の相関関係にあると言っていますが、既に商品が投資対象として充分に認識された今日では、バブル期のありあまった流動マネーは商品価格をも押し上げてしまい、商品ETFなんてとても触れるものではないものになっている可能性もあります。


一方、アンティーク、実物資産はバブルの天井でも投資対象になりうるものがあるのではないかと思っています。

高金利通貨積み立て雑感 その5

元々はスワップ金利狙いの長期投資用のポジション構築を助けるために始めた高金利通貨の積立です。日々高金利通貨を積み立てていくことによって、割安局面の判断がつきやすくなると考えました。


それに合わせて解約してしまった生命保険の代用的な積立投資にもなっています。


生命保険は払ったそばから三割程度は保険会社の経費と利益に消えてしまうと考えてもさほど間違っているとは言えないくらい保険会社にとってはおいしいビジネスです。


払ったそばから三割減価してしまうくらいなら、自分でコツコツと積み立てたほうがよくね?


20年くらい何事もなければ、自分の葬式代くらいにはなってるんじゃないだろうか?


実際ほとんどの人は保険をかけ始めて20年くらいでは死にません。


だから保険会社にしてみればとってもおいしい。


もっとも高金利通貨や商品ETFの積み立てでは巨額の支払いを受けられる可能性がある、逆宝くじともいえる生命保険の代用にはなりません。


でも支払った金額の三割も無造作に保険会社にくれてやるくらいなら、失敗してもいいから、自分でミニチュア資産運用をやってみたいという衝動にかられます。


今の自分の金融資産のポートフォリオを勘案して、株式は積立投資の対象から除きます。


高金利通貨、商品ETFだけではどうも物足りない。俗に資産三分割といいますが、積立対象が三分野に広がるともっと安定しそうです。


そこで新たな積立投資の対象としてアンティーク、実物資産を加えることにしました。


さてアンティークと言うだけではそのカテゴリーは広すぎるので、ある程度自分にあったものに焦点を絞らないといけません。

高金利通貨積み立て雑感 その4

金、銀、プラチナに日本株、中国株、米国株などの各種ETFを相場変動の目安を知るために1単元とか2単元程度ずつ持っています。


じっと観察し続けてまだ一年も経っていませんが、やはり株式の成長力が一番大きいように感じます。


高金利通貨のドルコスト平均法による積み立てはそれほど効果的であるとは思いませんでしたが、株式へのドルコスト平均法による投資は非常に有効だと感じました。


株式については投資するのが遅れるとその成長力を取りこぼすというような印象で、お金ができたそばから前のめりで積み立ていくドルコスト平均法は暴落を待って投資するよりも成果が大きい場合もあると思います。


ただ株式の成長力が一番大きいとしても、私の場合、現在メインの金融資産がほぼ株式で埋め尽くされています。


そこで、今回生命保険を解約してからその代用として始めた積み立て投資では、株式以外の金融商品を使ってポートフォリオを作りたいと思っています。


既にポートフォリオの構成要素となったのは以下の通りです。


1.高金利通貨(豪ドル、ランド)


2.商品ETF(金、銀、プラチナ)


さらにもう一つ、積立投資の対象を追加したいと思います。

高金利通貨積み立て雑感 その3

最初はドルコスト平均法で定額を積み立てていったのですが、豪ドルなんかは100円を越える時期もあり、明らかに割高だと感じることもありました。


「こんなに高いのにやっぱり積み立てないといけないのかなあ……」


そうこうするうちに豪ドルは下がり、ランドはもっと弱くなりました。


と思うと、また値は戻り、そうかと思うと、さらに再び値下がりしました。


短い投資期間ではありますが、株式に比べると高金利通貨はけっこう頻繁に下落するという印象を持ちました。


通貨自体は株式のように富を生むわけではない、商品の一種のように価格変動する。


「下がったときにレバレッジ効かせてドカ買いすればいいんじゃないの?」


素人ながらの素朴な印象です。思えば、私が高金利通貨のスワップ運用を教わったクマ先生も下がったときにドカンと買うスタイルです。


ドルコスト平均法やお金ができたときに豪ドルをコツコツ買っていくというのではなく、ベア市場の到来を待ってクマのような鋭い爪を振り下ろす投資方法です。


結局ドルコスト平均法よりは、クマ先生の投資術の方がよさそうだという考えに至りました。


「クマだ、クマになれ!そしてベア市場の到来まで冬眠し続けるんだ!」


これからは自己暗示をかけます。

高金利通貨積み立て雑感 その2

リーマンショックで壊滅的な打撃を受けたとは言え、スワップ派は根強い人気があります。


当ブログもにほんブログ村のスワップ派カテゴリに参加しています。目を充血させて破綻リスクに怯えながら行うデイトレよりもほったらかしで金利だけを受け取るというのが、最後にたどりつく理想的な投資生活だと思うからです。


ただ、高金利通貨は多少金利が高くても、インフレで通貨安になっていくから、実質的には意味がないという意見もあり、そういう部分は間違いなくあると思います。


しかし、リーマンショック後に豪ドルが50円台をウロウロしていたときにレバレッジ買いをして、今は膨大な含み益を保持したまま、毎日スワップ金利を受け取っている人がいるということもまた一面の事実です。


(私も毎日のように豪ドルが50円台をウロウロしているのを何とも思わずに見てました。そのときはそれが普通の光景だったのです)


さて、株式と高金利通貨の価格変動はある程度連動しているので、今まで株式投資に近い感覚で高金利通貨を買っていたのですが、この一年間の経験を踏まえた結果、それよりは商品投資に近い感覚で高金利通貨を買ったほうがいいんじゃないかという考えに至りました。


つまり値下がりしたときにガツンと買う。

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