カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

2014年01月

中国古典研究ブログに変貌します その1

不幸というのは突然やってきます。


今自分が飲んだくれのようにくだ巻きながらも投資ブログをのんきに書けているのは、兄弟は既に出て行っていない実家に転がりこんでいるからです。


しかし、高齢の両親が突然亡くなって、ボロ家屋の修繕費用からその他もろもろの費用がすべて自分にのしかかってくるようになったら……。


本当に生活していくので精一杯……。


ガラクタアンティークを買う費用さえ捻出できなくなる可能性は大いになります。


起こる可能性がある事態は当然想定してないといけません。


つまり、私にはアンティーク投資以外で、なおかつ上場企業株式などではないリスクの高い投資が必要だということです。


アンティーク投資よりもさらに少ない資金でできる投資……。

人民元思考 その13

80:20の法則を私の場合に当てはめてみると、給料の高い仕事を得るために8割の労力を投入しても2割くらいの成果しか上がらないのではないか?


それならば、投資の勉強をする時間や投資商品のカテゴリーを増やしたほうが、総収入は増えるのではないか?


といった感じになります。


また、80:20の法則は単純明快なように見えて、実行するのはかなり難しいです。


例えば、2割の利益しか生まない8割の顧客をバッサリと切れと経営者が指示を出しても、実際にその顧客を担当している社員たちは何らかの理由をつけて抵抗するでしょう。


私の場合だと、ワープアとはいえ、生活費のほとんどすべてを労働収入に頼っている現状で、「将来性がないから、労働単価を上げる努力を放棄してみよう」という選択にはかなりの心理的な抵抗感を覚えます。


「そんなことやって本当に大丈夫かよ?」


ただ同じことをやっていたら、いつまでたっても同じ結果しかありません。


しばらく時間の許す限りは80:20の法則に基づいた投資生活への傾斜を深めていこうと思っています。

人民元思考 その12

毎週のようにハローワークの求人票をチェックして、履歴書を書いては、面接に行き、ピント外れな問答を繰り返す。


遠方の求人には応募しないのでお金はほとんどかかりませんが、時間はかなりかかります。


最初はまっとうな仕事が決まるまでのつもりだったワープア派遣社員業ですが、「とりあえず働いていたらもうなんでもよくね?」というような感じになってきています。


労働単価が下がっていくのは目に見えているのだから、最初からこれ以上下がりようがない給料で働いて、何か別のところで対策を立てようというのは戦略としてはありだと思います。


人生を変える80対20の法則
リチャード コッチ
阪急コミュニケーションズ
1998-05-01






タイトルは凡庸ですが、とんでもなく良い本なのでぜひ読んで欲しい一冊です。


一言でまとめると、80対20の法則というのは、投入した時間や資金に対して得られる成果は常に不均衡になるということをいっています。


例えば、2割の資金で買った株式銘柄が、自分の値上がり益の8割を占めているとか、2割の顧客からの売り上げが会社の利益の8割を占めているとかいったような事例です。


20:80か、10:90か、その不均衡の程度は様々であるが、投入された資金、労力、時間に対してその成果は常に不均衡を生ずる。


ならば、生産性の低い80%に投入する資金、時間、労力を削って、生産性の高い20%に移していけば、リターンはどんどん拡大していくという理論です。

人民元思考 その11

中国出張中は現地法人の社員と仕事をすることも当然ありました。又聞きで彼らの待遇等について耳にすることがありましたが、まあ天と地くらいといったらオーバーですが、とんでもないくらいの格差があります。


基本給は言うに及ばず、出張手当も全然違いますので。


中国現地法人の社員は入社暦も短く、経験も少ないのは確かですが、仕事のかなりの部分はそれほどの質を求められないところがあるのも確かです。


極論すると、同じような仕事をやっていながら、これほど待遇に格差があるのは異常な状況であって、いつかこれは是正される方向に向かっていくのではないか?


と当時思いながら仕事をやっていました。


そういうことがあって、ずっと同じことを続けていくのは危ういと感じ、いろいろと試行錯誤しているうちに、会社を辞めてワープアになってしまったというへんてこりんな経緯があるのですが、今もう仕事を探すのがめんどくさくなっている理由もこのあたりにあります。


おそらく労働単価はこれから値下がりしていきます。


給料の高い仕事を一生懸命探そうとするのは、川の流れに逆流して泳ごうとするかのように労多くして益少ないことのように思えてなりません。

人民元思考 その10

人民元思考とはお金の価値に二重価格など存在しないということに着眼しようというものです。


つまり、今なら1万円は必ず600元程度に換金できる。


それなのに新興国の「もの」はあたかも二重価格でも存在するかのように安い。


ここに一つの大きな利鞘が存在すると考えるのですが、これを推し進めていくと、話は新興国の「もの」だけにとどまりません。


新興国の労働力もあたかも二重価格が存在するかのごとく安いという現象にぶちあたります。


この利鞘を利用することによって、莫大な利益を上げるようになった大企業とか、息を吹き返した中小企業とかがあるわけですが、労働者の立場からこの利鞘を見た場合、どう理解すればいいのでしょうか?


結論から言うと、これはいつかは必ず埋められてしまう利鞘と考えることができます。


いわゆるユニクロの柳井さんが年収1億円と100万円の人間に分化していくと言った話はこのことを指しています。

人民元思考 その9

私の個人的な経験からすると、あまりに長すぎる外こもりというのはそんなにうまくいくものではないんじゃないかと思います。


それよりも日本人が意識していないだけで、日本は世界トップクラスの労働単価を誇る労働者天国です。


中国人がわざわざ日本語習得のために学校に行ったり、ブローカーに手数料を払ってでも働きに来たいと思うくらい労働単価の高い国です。しかも彼らがやらされるのは大抵しょうもない仕事ばかりです。


例えば、タイに外こもりした経験がちょっとでもあるというのなら、日本で無期限に働けるという日本人特有のメリットを最大限に生かして、ワープアでもなんでもいいからとにかく働いて働きまくり、さらに中国研修生のような節約生活を送る。


そしてタイの人が豊かになって株式投資や骨董趣味に目覚める前に、それらのものに日本からどんどん遠隔投資していく。


新興国の人は日々の生活に追われて投資できない一方、先進国の人はタイとか中国のものなんかに価値なんてあるわけないと思い込んでいます。


身近な話だと、中国産のおみやげなんか未だに気味悪げにされます。アホとしか思えません。私の経験上、金のかかってるものは中国産でも十分信頼に足りますし、安物は日本のものでもかなり怪しいです。


ここには一つ大きな利鞘が存在します。


タイ人や中国人の場合はまた別でしょうけれど、日本人の場合はコストを下げる外こもり戦略よりも新興国への投資戦略のほうがうまくいきやすいんではないかと思います。


ちなみに私も老後は生活費の安い中国で過ごそうとかいう発想は全然ありません。それよりも日本にいて中国をどうやって遠隔利用できるかと日々考えています。

人民元思考 その8

中国に駐在した経験はありませんが、出張で中国に行った経験なら数多くあります。短期の出張ではなく、1ヶ月とか2ヶ月の長期間に渡るものですが、この期間は収入的にはかなり裕福になります。


どういうふうにか?


中国出張中は、休日なく製造現場に張り付いて仕事をするので、残業時間がとてつもなく増えます。それだけでなく海外出張手当もつきます。


日本で普通に働いているときよりも収入は増える一方、物価の安い中国に滞在しているわけですから、支出は日本にいたときよりもずっと少なくなります。(多くなる人もいましたけど……)


収入増と支出減の挟み撃ち、ダブルで儲かります。


今思うとちょっとしたプチバブル状態でした。


中小企業勤務の私ですらこんな感じでしたから、日本に名だたる大企業の駐在員様の待遇なんて、ちょっと想像がつきません。


プチ貴族ぐらいでしょうか?


しかし、社員にとっておいしいということは、企業にとってはおもしろくない、コストに転化される顧客にとっても好ましくないということですので、いずれは現地人に奪われる仕事だとも思います。


大きすぎる利鞘が存在すると、必ずそれを狙ってくるものが出てきます。

人民元思考 その7

中国留学中は同じような留学生のブログもよく読んでいたのですが、帰国して働き始めると、私の関心もなくなり、全然見なくなりました。


ただ今でもちょっと検索すると、昔私の留学していた大学に今まさに留学している人のブログとか簡単に出てきます。


情報化時代さまさまです。


写真とか見ると、けっこう変わっているような変わっていないような。あれ、図書館ってあんなにきれいだったっけ。それに物価も結構上がっているような……。


さて、面識ある無しに関わらず、中国へ長く留学していた人や現地採用で働いていた人も多くは結局日本に帰った人が大半のように感じます。


答えは外こもりの原理を逆転させてみれば分かります。


中国で働いてもお金にならない。


中国の企業で働いたことはないので、勝手な推測ですが、中国現地採用で月7000元くらいもらったとしても、日本円に換算すると、せいぜい12万円程度です。


一ヶ月に3000元も貯金したぜと思っても、日本円に換算したら、たったの5万円くらい。


それに日中間の一時帰国とかいろいろ費用もかさなります。えっ、冠婚葬祭には一切出ない。そんなご無体な……。


あと日本人なら海外在住でも国民年金に加入できますが、年金払うだけで900元くらいかかってしまいます。


えっ、年金は将来破綻するから払わない。……、老後はどうするんですかね。


ちょっと想像しただけでもこれだとあとは推して知るべしですよね。


こんな記事やブログを見つけました。


http://p.tl/y3BO


http://p.tl/JObq

人民元思考 その6

中国留学中は中国政府の奨学金を受給していたので、学費はゼロ。また日本円に直すとたいした金額ではないですが、若干の生活費も出ます。


一年に一度は日本に戻ってきていたのですが、往復の航空チケット代8万円程度を含めても、50万円程度持ち出せば、毎年お金が余ってました。40万円くらいしか持っていかなかった年もあります。


今みたいな骨董趣味的な本は当時全然買ってなかったですが、学術研究用の本は値段を気にせずに買えます。むしろ保管スペースの方が気になってました。


食事については普段は学食で食べても3元とか4元ですし、夜は留学生といろんなところに適当に食べに行っても一ヶ月の食費は400~500元程度だったように思います。


自炊もたまにしてましたが、お金を節約するためというのでは全然なくて、「たまにはカレーでも食べたいなあ」という動機のものでした。


中国政府の奨学金を受給していたという前提はあるのですが、一年間50万円で学生生活ができる場所は日本にはありません。ニートをやるのでも難しい金額です。


中国の歴史とか、考古学のような浮世離れした学問を勉強する人には、家庭が裕福な人もそれなりの割合で存在します。


うちはそういう家庭では全然なかったのですが、「今しかできないことだし、そんなにやりたいのなら50万くらい出してやれないことはない」という感じでした。


5年間もの間、全く働かず、ひたすら読書、読書の日々を送るのは、中国という場所を利用しなければ到底実現できなかったと思います。


メーカーが中国に生産拠点を移してしてコストダウンするのと同じように、中国に移住することによって、生活コストを下げるということを個人レベルであまり意識することもなくやっていました。

人民元思考 その5

外こもりとはアルバイトなど日本で短期間集中的に稼いだ金を持って物価の安い国に行き、そこで長期滞在して生活することをいいます。


原理的には年金生活者がタイなんかで暮らすのと全く同じです。


外こもりという言葉を始めて聞いたとき、「あれっ、これって俺のこと言ってるの?」と感じました。


正確には自分で働いたお金で中国に留学していたわけではなく、親と中国政府のすねかじりだったわけですが、物価安の中国を利用して学生生活を送ったので、そういう点では外こもりと同じです。


もし日本で博士課程まで進んでいたら、借金まみれ、アルバイトまみれで、とてもまともな研究生活を送れるような余裕はなかったでしょう。


つまり中国に行ったからこそ、ゆとりある読書生活を5年間も続けることができた。


これも一種の外こもりです。

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