カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

2015年10月

FXデイトレ派へ転向 その6

邱永漢先生は財務相談室を長年やっていたそうですが、たった一人を相手に何時間も話をして数万円というのでは、金銭的には全く割りのあわないビジネスだったそうです。


しかし、それでも長期に渡って財務相談室を続けたのは、表面的な金額以上のメリットがあったからだと言っています。


つまり、今儲かっているビジネスや逆に斜陽になっているビジネス、あるいは節税や投資に関する経験談などのありとあらゆるお金にまつわる生の情報が、続々とこの相談室のおかげで集まったそうです。


そこで、邱永漢先生が気づいたことは、時流に乗ったビジネスを手掛けている人は皆一様に儲かっている一方、斜陽産業に従事している人は、優秀かつ努力している人であっても皆気息奄々となっているという事実でした。


このことから、邱永漢先生は、個人の能力や努力よりも時勢に合った儲かるビジネスを選択することの方が大事であるという結論を持つに至ります。


例えるならば、井戸を自力で一生懸命掘るよりも既にある大河の流れを見つけ出して近寄っていく努力の方が、金儲けにとって本質なものであるといった感じでしょうか?


いま、ネット上に溢れかえるど素人のFXブログにはどうもそれに近い兆候が感じられます。

FXデイトレ派へ転向 その5

今やありとあらゆる分野のブログがあるといっても過言ではありませんが、FXについては二つの系統に分かれているように感じます。


一つはFX口座開設のアフィリエイト報酬を目的とした情報サイトやFXの情報商材を販売しようとする営利目的のサイト。


一時期に比べるとやや下火になったとはいえ、FX口座開設のアフィリエイト報酬は、キャッシング、クレジットカードの新規申込などと並んで高額です。


高額の広告費用をかけられるということは、それだけ新規顧客の獲得が難しいけれども儲かっている業界といえます。


多くの顧客の損失が、業界の利益になっているともいえるので、安易に近づくのは危険なものが多いです。


また、インターネットの普及とともに登場した情報商材ですが、一攫千金の夢を見させるデイトレード手法などは、情報商材にうってつけの分野と言えます。


情報商材の実態は、大抵の場合、ただの電子書籍ですので、デイトレードの本を読んだからと言って、常勝トレーダーになれるわけがないことを想像したら、その現実はすぐに分かります。


とにかくこの両者を目的としたサイトは、中には比較的良心的なものもありますが、本質的にはFXという劇薬に甘味料を混ぜて、実態をぼやかしているところがあるので、素人が参考にするべきものではありません。


つまり、素人が参考にすべきFXブログは、作りこまれた営利目的のブログではなく、同じくただの素人が書いているFXブログです。

FXデイトレ派へ転向 その4



南アランドスプレッド拡大事件で重傷を負ったときに読んで救われた本ですが、事業で失敗した人のためにということでしょうが、新しい商売を選ぶコツについても述べられています。


邱永漢先生いわく、そのコツとは、うまくいっている人の完全なコピー、猿真似でよいと言っています。


自分でも真似できそうなスケールの事業で、実際にうまく行っている人の成功例を塗り絵のようになぞるだけ。


これなら平凡で独創性のない人間にも再起の可能性があるといっています。


つまり、昔取った杵柄に固執して、もう一度再起を図ろうとするよりは、成功した人の例を徹底的に真似して、二匹目のドジョウを狙ったほうがよいと言っています。


9割は損をするといわれているFXですが、意外とうまくトレードしている人も目立つのが現状です。


ネット上に溢れているFXブログですが、私の目には二つの系統に分かれているように見えます。

FXデイトレ派へ転向 その3

2013年のトレード記録を見てみると、初月に170pips取得して、20万円ほどの利益を出していますが、翌月には-219pips失って、利益のほとんどを吐き出しています。(途中から枚数を減らしたために損益はかろうじてマイナスにはならず)


その後はプラスとマイナスを行ったりきたりしつつも、トレード回数は減っていき、半年後くらいにはデイトレをやめています。


これが約2年前ということを考えると、随分もったいない時間を過ごしてしまったと思います。


この間、もっと真剣にトレードに向き合っていたら……。


後悔しても仕方が無いので、今から死に物狂いで取り組みます。仕事もおそらくトレード時間の取りやすいものに近々変えるつもりです。


急にFXのデイトレに入れ込み始めたのは、南アランドのスプレッド異常拡大事件で資産を吹き飛ばして、長期投資の芽が摘まれたことが一つの原因ではありますが、もう一つ大きな原因があります。

FXデイトレ派へ転向 その2

株式を売却して追証の処理も済み、カブドットコム証券から株式を出庫して、マネーパートナーズへと入庫させました。


敗残兵をまとめて、最後の決戦を挑むような気分です。


マネーパートナーズも株式を担保にFXトレードができるので、枚数を増やしたトレードが可能です。


つまり取れるpipsが少ないのなら、枚数でそれをカバーするという戦略です。リスクは高いですが、今の自分でも大きな利益を出せる可能性のある唯一の戦略です。


直近のトレード成績は、8月31日~10月4日までの期間に195トレード行って、+144.9pipsでした。


検証段階なので、1,2枚でしかトレードしていませんが、もし、100枚でトレードしていたら、144万円の利益がでていたわけです。(←アホ)


今回はまぐれ勝ちトレードが結構含まれているので、毎月安定して数十pipsのプラスにできるかどうかというのが、まず最初の問題です。


次には、1枚のときと数十枚でトレードするときに同じような感覚でトレードできるかどうかという問題があります。


また、取引枚数が増えてくると、約定拒否やスリッページが増えるのではないかという不安もあります。


クリアしないといけない前提条件が多すぎて、今はまだ希望的観測でしかありません。


しかし、そこに可能性は確かにあります。

FXデイトレ派へ転向 その1

1929年の大恐慌で大損した人々の中には、生涯株に手をだすなという家訓を残した人もいたそうです。


しかし、200年チャートを見ると、1929年の大恐慌も小さなくぼみに過ぎず、家訓によって株に手を出さなかった一族は、子々孫々にいたるまで、莫大な資産形成のチャンスを逃したことになります。


今回、FXで大損した私は、「生涯FXには手をだすな」という方向に傾きかけたのですが、邱永漢先生の本を読んだりしているうちにムクムクと闘志が沸いてきました。


理由はよく分かりませんが、時間の経過には大きな傷も回復させる自然治癒力があるのかもしれません。


ドル円のデイトレで月間数十pipsくらいならプラスにできそうな気配が出てきていたというのは理由の一つとしてあります。


ここですべてをあきらめてしまうのは、あまりにもあきらめが良すぎるような気がします。


「FXでこんなに大損をさせられるというとは、逆に自分の運命を変えられるくらい儲けられる可能性もあるのではないか?」


今でもFXスワップ派を否定するわけではありませんが、私の資金力ではハイレバデイトレードしか選択肢はない。


FXデイトレ派へ転向します。

なんでも起こりうる世界 その13


今回読んで救われた本です。


邱永漢先生のような傍目には大成功の人生を送ったように見える方も幾度となく大ピンチに襲われたそうです。


そのときの経験から、いかにして危機を脱出するかについて書かれています。


投資やビジネスで失敗して死にたくなった人は、まずは踏みとどまって、この本だけでも読んでみるべきです。


そもそも何も挑戦しなければ、失敗することはありませんが、成功することも当然ありません。





『チューリッヒの公理』の中の登場人物のシルヴィアは、投資したお金の四分の一を失った友人のメアリーに同情しましたが、彼女が得たのは、「投資したお金の四分の一も失わない」だけの人生でした。


一方、メアリーは幾多の相場の荒波に揉まれながらも最終的には莫大な資産を築きました。


自分ではリスクを取ることなく、失敗した人を笑うものは、最後には自分が笑われる立場になるのです。


今回、南アランドロスカット事件はとりあえず私の中で一つの結末を得たわけですが、同様のことは誰の身にも起こりえることだと思います。


アクセス数のほとんどないブログですが、時間の経過とともに骨董品のように徐々に注目されていくかもしれません。


あとから来る人たちのために、私のささやかなお宝書籍の中の言葉を送りたいと思います。

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「天国にいる人は自分のいるところが天国であることに気づかない」


お金を失ったぐらいのことは、過去の悲惨な歴史に生きた人々に比べれば、何でもない。


最も恵まれた天国のような現代に生きる私たちは、どんな失敗や損失からでも立ち直れるはずです。

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