先日、中学生の頃よく行っていた小さな本屋にふらっと入ってみました。本当はそれに隣接する店舗の方に用があったのですが。


「ああっ、なつかしいな。昔よくこの本屋に来たもんだ」


書棚が低く感じられて感慨深かったのですが、それよりもびっくりしたのはこんな小さな本屋にいまだにたくさんの買い物客がいたことです。


「こんな小さな本屋で一体何の本が買えるんだろう?」


不思議でなりません。私はもう本はアマゾンか大型書店でしか買いません。アマゾンはマーケットプレイスで大抵の本が安く買えますし、大型書店は手にとって数多くの本を見れるので、新しい発見があります。そうそう、たまにブックオフにふらっと入ることもあります。


しかし、こんな何の特徴もない小さな書店で本を買うメリットが未だにある人がこんなにもいるとは……。


似たような現象はいくつもあります。


ネット銀行を使わない生活は私の中ではもう成立しないくらいのところまできていますが、いまだにネット銀行を怪しいと思って全く使ってない人もたくさんいることでしょう。


ネット証券の台頭によって、株式売買手数料がタダ同然に近いところまで下がっているのに、旧態依然としてほとんど金利のつかない銀行に持ってるお金のすべてを預けている人もこれまたたくさんいることでしょう。


もっとも私も人のことを言えたものではありません。つい先日までネット損保を怪しいと思っていたのです。


人間は慣性の生き物ですので、新しい行動には常に恐怖がつきまといます。だから多くの人々は心地よい古い世界にいつまでも留まり続けようとします。


しかし現実の世界の方はものすごい勢いで変化していて、それに気づけるかどうかで、節約、投資、ビジネスすべてのリターンが劇的に変化します。


これからはもっと昨日までの自分の行動を疑ってみようと思っています。


「もっと節約できる方法が実は今すでに存在しているのではないだろうか?」


といったふうに。