中国株を買い始める前には、全く気づきもしませんでしたが、本当に徒手空拳から成り上がった起業家がいま中国にはたくさんいます。


しかも、日本だと新規で起業できるとは到底思えない分野にも数多く。


例えば、日本で1960年代に生まれて、ゼロから自動車メーカーを作ることなんてできると思いますか?


絶対に無理です。


しかし、日本では絶対に起こりえないような現象が中国では実際に起こってます。


冷蔵庫の部品製作から身を起こし、冷蔵庫製作、建材メーカーと次々とビジネスを乗り継ぎ、とうとうゼロから高付加価値工業製品の結集とも言える自動車メーカーまでたどりついたのが、吉利汽車の董事長、李書福氏です。


バカボンのパパみたいな顔をしてますが、バカボンのパパみたいなことはしゃべりません。


李書福氏のインタビュー動画を見ましたが、おもしろいことをしゃべっていました。


「自分は高いお金を出して自動車を買いたくなかった」


「-なぜ?みんな買っているのにどうしてあなたは買おうとしなかったのですか?」


「もったいない。自分で作ればいいと思ったのさ」


「-1994年のときに自動車を自分で作れると思ったのですか?」


「ええ、1994年のときに私たちは既に建材を製造していた。私たちの作った建材は本当によく売れていた」


「-私には建材と自動車がどういう関係にあるのかよく分からないのですが」


「当然両者は直接の関係はない。でもすべて工業製品だ。私たちの建材はすべて自分たちで研究開発したものだ」


「私には自動車がそれほど複雑なものだとは思えなかった」