「楽して金が儲かる話なんてあるわけないだろうが。このカモ野郎!」


と野次が飛んできそうですが、いやまったくおっしゃる通り、新興国への株式投資も落とし穴は当然あります。


私が感じている新興国投資の落とし穴は二つ。


まず一つは好景気の絶頂で新興国の株式に投資してしまうことです。


新興国の株式は先進諸国の株式に比べて上がりやすくかつ下がりやすい傾向にあります。


好景気の時にはハイリターンを狙って資金が流入しやすい一方、不景気のときにはより安全な先進諸国の株式よりも売られやすいからです。


試しにベトナムの代表的な株価指数のVNインデックスを見てみると、2007年の初頭に1200ポイントに近づく天井圏をむかえた後、リーマンショックの直後には250ポイント程度まで下落しており、約五分一に近いほどまで縮小しています。


同時期の日経平均株価は天井圏から三分の一程度にもなっていません。こうしてみると、失われた20年とかいって日本を悲観的に見るのも一面的な見方だということが分かります。


不況のときには既に金を持っている国や企業の方が強いのです。


さて、不況時における新興国株式の下落は悲劇の第一幕です。投資家を奈落の底に叩き落すのが、第二幕、新興国通貨の下落です。