新興国はその経済成長とともに通貨高にもなっていきます。


最近では中国が実体経済を反映していないと非難され、人民元を切り上げしなければならなかったように、かつて日本もたどった道です。


ただし、それは超長期的に見た場合の道すじです。


短期的には今回の円高のように、新興国通貨は著しく下落することがあります。


例えば、2007年好景気の絶頂の頃、円安局面でベトナム株を買ったとすると、リーマンショックの到来とともに株価本体の下落にプラスして円高ドン安による二重の下落が投資家を襲うことになります。


よく株式投資の正当性を表すグラフとして、超長期(200年間)で投資した1ドルを複利で運用するとリターンはどうなるかを数字化したものがあります。


株式だけが天まで届くようなぶっちぎりのリターンを上げ、債券はそこそこ、Goldは横ばい、ドルに至ってはインフレで紙くずに近くなっています。


超長期の視点で見れば、1929年の世界恐慌もさざなみ程度の下落でしかありません。


しかし、目の前の現実として自身の大切な資産が何分の一にも減少したときに冷静でいられる投資家がどれくらいいるでしょうか?


天井で買って底値で損きりしてしまう投資家はかなりの数に上ると思います。そして、羹に懲りて膾を吹く、ということわざの通り、その後の上昇相場の恩恵には一切あずかれないという往復ビンタを食らってしまいます。


リーマンショックの衝撃からまだ5年も経ちませんが、既に2007年頃の最高値を遥か後方へ置き去りにしている中国株はかなりの数あります。


長期でさえ持てれば、新興国株式の成長力はまさに驚異的なものがあります。