前もって準備しておけば、この世の多くの現象は恐れるほどのものではありません。しかし、問題を先送りしたり、意識的に避けることによって、危機は本来以上のものに拡大していきます。


バブルも前もってそれがどういうものか理解しておけば、対処できないというほど恐ろしい現象ではないはずです。


ではいかにしてバブルについて学ぶか?


一つ目の方法は既にバブルを研究した過去の書籍から学ぶことです。最もバブルの研究のテーマとなっているのはやはり1929年の大恐慌の前のバブルです。


国家と時代が異なっても、バブルには共通する人間心理や現象が見られるため、書籍からでも十分にバブルの実体を追体験することができます。


二つ目の方法は日本の前回のバブルの天井、およそ1988年から1991年までの間にどういうことが起こっていたのかについて自身の記憶をたどってみることです。


今の若い人にはバブルの記憶がなかったり、バブルの頃にはそもそも生まれていなかった人もいて、バブルを実体験として知らない人もいることでしょう。


私の場合にはまだ成人してはいませんでしたが、既に十分な記憶のある時代です。


書籍の知識と自身の体験、この二つを付き合わせることによってバブルの実体が見えてくるのではないかと思っています。