真実はシンプルです。素人なのだから無理せずシンプルに理解できる現象だけを予備知識として持っておくだけでも、何も知らないのとは随分と違った結果を生むことになると思います。


さて、1929年の大恐慌前後のチャートを見てみましょう。


当時のダウ平均株価で天井圏となっているのは、1928年から1930年までのほんのわずか3年たらずの期間です。


その中でも本当の天井圏は1929年になりますが、天井圏が形成されるのは一瞬の間で、すぐさま暴落に転じています。


またその前後の期間のチャートも見てみると、1924年と1934年のダウ平均株価は大体同じあたりをうろうろしています。


1924年が急速に株価が上昇し始める前夜であり、一方1934年は大恐慌のショックから立ち直り始めた時期になります。


1932年や1933年あたりの大底で株式を買うことができればいいのでしょうが、そううまくやることはできないでしょう。


そこまでできなくても、バブルの天井圏の1928年から1930年のわずか三年間の間、投資活動をストップさせるだけでも相当なリターンの向上が見込めます。


さらに、もし1929年の最高の天井圏で株式を買ってしまった人がいるとすると、その人が損失を回復するのは25年後になります。(配当分を考慮しないとして)


25年もかかるのかと思うのよりも、ありえないタイミングで株式を買ってしまった人でも、25年で損失を回復してしまうのかと感じます。


絵に描いた餅で賢そうに書いてんじゃねえよという野次が飛んできそうですが、これは予習です。


アホでも予習はやっておくべきです。いや、むしろアホなのだから、予習の時点で賢い人たちよりもがんばっておくべきです。