自動膨張という点が極めて重要です。


ボケて頭がおかしくなっても勝手に増え続ける。


ろれつがまわらなくなっても配当金が振り込まれ続ける。


オムツをしないといけないようになっても、まだ株式分割され続ける。


心も体も頭もすべて衰えたとしても、資産のほうは自らの意思とは無関係に増え続ける。


天才相場師ジェシー・リバモアの最後を知ると、自動膨張がいかに大切かがよく分かります。


あれほどの天才相場師でも衰えてしまうときがくる。


まして凡人においては何をか言わんや。


底値で買って、天井で売る。


一点集中投資で資産倍増。


こういう投資法を否定する気はありませんが、私はもうやる気はありません。


株高で少々世間も騒がしくなってきましたが、終身ポートフォリオを眺めながら、「今完全に手放しても自動成長を続けるだろうか」と思う日々です。


自動膨張する限り、複利の魔力は働き、今は脆弱な資産でもいつの日か私自身よりも遥かに強大な力を持つようになります。


その日までじっくりと待てばいいのであって、他人が短期間でいくら口座残高を増やしたかなどはどうでもいいのです。