私のポートフォリオは、まるで初めて一人暮らしを始めた大学生の自炊のように、かなりでたらめに作られています。


日経225銘柄、配当銘柄、株主優待銘柄、逆張り銘柄、IPO上場直後の銘柄、中国株、ベトナム株、高金利通貨などなど。


素人丸出しの分散投資ですが、まだ投資生活の序盤戦と考えて、いろいろな投資パターンを試しています。序盤戦では知識と経験を積み重ねて、投資生活の後半戦での勝利を目指します。


複利の法則が働くのはお金だけでなく、知識や経験も同じと考えます。


大体、成功した事業家や政治家、芸術家はみな長生きしています。素人レベルの投資家でも本質的には同じことでしょう。


さて、分散投資はリターンを押し下げるとは言いますが、まず何よりも自分の能力の限界を知らないといけません。


その会社を経営している人よりもその会社についてよく知っているとかいうのなら話は別ですが、ただの素人なのですから、過剰な集中投資は避けたいところです。


また個人的にはどんなに良い会社でも会ったこともない赤の他人が経営している会社に自分の人生を託すほどの集中投資はしたくないという思いがあります。


仮にもし自分が会社を経営していたけれど、失敗して倒産しまったという場合、「ああっ、俺がだめだったから、人生を棒に振った」と納得できますが、赤の他人の会社に限界まで賭けて失敗したら、何か釈然としない気持ちになると思います。


「俺の人生こんなんでよかったのかな……」


と。


しかし、株式が超長期チャートでは右肩上がりで上昇していくことは、素人とはいえ知っているわけです。


これはどうしても資産形成に利用したい。


というわけで、私の場合は自分の能力と感情を勘案して分散投資に落ち着くことになりました。