海外は中国しか行ったことがないのですが、中国の書店に入ると、古典文献関連の書籍を置いたコーナーがかなりのスペースを取っています。


ちょうど日本の書店で漫画が大量の販売スペースを取っているのと状況は似ています。


漫画が日本の文化財産だとすると、古典は中国の文化財産だと言えます。


さて、以下は私の妄想です。


日本の漫画とアニメが大好きのオタクだった中国在住のチャイナカモ君はとうとう日本に留学までしてしまいました。


日本では勉強もほったらかしで、漫画を買いあさったり、秋葉原に入りびたったりしていました。


漫画家になりたいと思った彼でしたが絵が超下手だったので、結局は本国に帰国して普通のサラリーマンになりました。


趣味で集めた漫画やフィギアは大事に持って帰りましたが、仕事が忙しくなった彼はたまの休日にそれらのコレクションを読んだり眺めたりするくらいでした。


ときは流れ、定年退職した彼はありあまる時間をもてあますようになりました。ふと懐かしくなってヤフオクを見ると、いまだに漫画やフィギアが大量に出品されています。


「ああ、日本にいたときにはここで絶版の漫画やフィギアをよく落札していたな」


何気なしに、「昔自分がここで買った漫画やフィギアは一体今いくらぐらいで売買されているんだろう?」と思った彼は自分のコレクションの中からいろいろなものの価格を調べてみました。


「なんだこれは!」


この数十年で貧富の格差は世界的に広がり、ヤフオクでも世界中の金持ちが金に糸目をつけずに絶版漫画やフィギアを買いあさった結果、一部の商品の価格はとんでもなく暴騰していました。


また、ヤフオクの漫画、フィギアカテゴリーは世界の金持ちオタクがしのぎをけずる巨大グローバル市場になっていました。


まあ妄想ですが、ありうる近未来の姿だと思います。