指値で少しでも安く買おうとした銘柄を結局わずかの差で買うことができず、数年経ったら大暴騰していた。


昔の中国株の本を読んだらアホみたいに株価の安い企業ばかりで、どうしてもっと早く買っておかなかったのかと舌をかんだ。


これらは、


「今の株価が一番高く見える」


という錯覚に基づいて起こる現象です。基本的に株式は右肩上がりで上がっていくので、時間軸で言うと、どの時点で見ても今が一番割高に見えます。


同じことはおそらくブログにも言えます。


今インターネットを全くやらない世代というのは高齢者層には存在します。しかし、そういう人たちはまもなく皆お墓に入っていき、授業で紙のノートに書かない、ipadで高速フリック入力してノートをとるような人たちばかりになっていきます。


今後、ブログの数は右肩上がりで増えることはあっても、減ることはない。どの時点で見ても今のブログが一番多くあるように見えます。


でも、おそらく100年後からしたら、平成25年のブログの数は少なすぎて話にもならないくらいでしょう。


例えば、20年続く超強気相場アベノミクスの初動の様子を知りたいけれど、全然検索に引っかからない。


出てくるのは2113年にアベノミクスについて考察したブログばかりで、当時の熱気が分かるような昔のブログが全然見つからない。


つまり、平成25年には誰も尋ねてこない廃村寸前のボロ家屋のような個人ブログも、2113年になれば歴史建造物として観光客がひっきりなしに訪れるようになる。


今ブログは登場したばかりでありふれているから、あんまりそういうことを考える人はいません。


江戸時代の人が自分が住んでいる長屋や着ている着物を見ても何の感情を抱かないのと同じように。


でも時間軸を大きくずらせば、何でもないものにも価値がでるようになります。


多分ブログも例外ではありません。