逆説的なようですが、貧乏人です。


私の場合、普通のサラリーマンからワープアに転落して気づいたことは、隠れ肥満とでもいうような無駄遣いや浪費を知らず知らずに行っていたことです。


ワープアになって月日は流れ、それまで気づかなかったかなりの無駄遣いや浪費がリストラされました。


それ自体はいいことなのですが、ここに一つ問題があります。


チューリッヒの公理を聞くまでもなく、節約ではワープア脱出は不可能です。


なぜか?


貧しき人たちは常日頃からほぼ無意識のうちに節約に精を出しているため、その効果というのが極めて薄くなっているからです。


思い当たるところはないでしょうか?


ほぼ本能的に毎日節約のことを考えている(悲)


逆から見ると、節約の効果が極めて高いのは高収入のお金持ちの人たちです。


年収1000万の人が従来の生活より100万のキャッシュを節約することはかなり実現性の高いことでしょうが、年収200万の人が同じ金額を節約しようとすると、これは生死をかけた戦いになります。


高収入の人ほど単純な節約の効果が高いのに、そこには意識がいかずにおかしな投資に手を出してしまう。


低収入の人ほどありとあらゆる節約戦略が既に実行に移されているのに、道端に落ちているお金でも探すかのようにまだ節約のことを考えている。


なかなか現実はうまくかみ合わないものです。


もし今あなたが貧しい状態であるというのなら、節約は既にやっているはずだし、そもそもそれはやって当たり前のことで、改めて強調するよような話ではありません。


もし、節約のことしか考えられないのなら、このブログは10年後も20年後も貧乏なままでしょう。


私たちに必要なのは節約以上の何かです。