チューリッヒの第二の公理のテーマは強欲についてです。


「常に早すぎるほど早く利食え」という考えが述べられていて、一般的によく言われる「損小利大」という概念とは相反しているようにも思われます。


書籍の方を読んでみると、そういうことかと納得が行き、「損小利大」という概念と「常に早すぎるほど早く利食え」というチューリッヒの教えはどちらも相反するものではなく、互いに補完するものであることが分かります。


さて、個々のトレードの積み重ねがその人のトレーディングスタイルを形作っていくことになるのでしょうが、トレーダーの方のブログを見ていてよく思うことがあります。


「これだけの資金量があるのなら、自分ならどんどん長期投資に資金を移動させていって、トレーディングサイズは維持、ないしは減少させていくのに」


もっとも反対側のトレーダーサイドから見ると、全く違うように感じるかもしれません。


「少ないとは言ってもそれくらいの資金があるなら、信用取引で3倍、FXなら○○枚のトレードができるのに、どうして資金を回転させずに寝かせておくのだろうか」


考え方としてはどちらも理解できるのですが、トレード技術がないこともあって、自分のスタンスとしては前者の長期投資の方に傾いています。


チューリッヒの公理はいつまでも投機に身をさらすなと言っています。


「常に早すぎるほど早く利食え」という言葉は、勝利しているうちに撤退せよ、幸運や暁の明星がいつまでも続くと思うなということを言っています。