ライブドアとホリエモンに私が注目し始めたのは、ライブドア崩壊以後のことです。ホリエモンは非常に著作の多い人物ですが、ブックオフの100円本のコーナーに並んでそうな初期の頃の本の方が参考になります。

100億稼ぐ仕事術 (ビジスタBOOK)
堀江 貴文
ソフトバンククリエイティブ
2003-11-15



堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方
堀江 貴文
ソフトバンククリエイティブ
2004-08-31


ホリエモンはyoutubeのしょうもない動画ですらときどきギョッとするようなことを言っていて、恐ろしいまでのビジネスセンスを感じさせます。


じゃあ、ホリエモンは天才的なビジネスセンスがあって、かつ会社としてのライブドアも厳しい経費削減をやって努力していたのなら、ライブドア株は買いじゃないの?


という話になりそうです。当時の情報がないので今からではなんとも言えない部分はあるのですが、私は多分ライブドア株は買わなかったんではないかと思います。


では何がダメなのか?


今でこそ丸くなってますが、テレビに出始めた頃のホリエモンの態度というのは尋常ではないくらい悪かったです。


マスメディアを敵に回していたので、底意地の悪い対応をされていましたが、それを差し引いても、見ている方が気分が悪くなるような態度でした。


当時素人ながら、「この人はカメラの向こう側に多くの人たちがいることをもっと考えたらいいのに」と思ったのを覚えています。


命の次の次くらいに大切なお金を投資しようと考えたときに、最後の最後で考えるのは、経営者の頭の良さではなく、誠実さです。


実際のホリエモンが誠実かそうでないかは分かりませんが、あの態度の悪さが会社のイメージに重なりあって、心理的なストップが多分かかったと思います。