宮内氏によれば、ライブドアが上場して自由になるお金が増え始めると、ホリエモンは堰を切ったように遊び始めたそうです。


ただ表向きの顔とは裏腹に経営の鬼の姿は依然として健在でした。


それが決定的に変わるきっかけとなったのが、2005年6月、所有株の一部を売却して140億円のキャッシュを手に入れたことです。


そう、きっかけはお金。


経営の鬼だったさすがのホリエモンも140億円の現金にはクラクラッときたようです。


夕方から常に宴席か合コンか、何か分からないが用事を入れていて、会議をしていても時間ばかり気にして身が入らない。(p.102 宮内亮治『虚構』講談社)


普通の人は140億に達する遥か手前でクラクラッときて骨くだけにになってしまうでしょうから、ホリエモンはやはり尋常ではない気概があると思います。


しかし、ライブドア事件の前に既にライブドアの成長意欲は減退し始めていたと私は見ます。


ライブドアとホリエモンが際立った輝きを見せたのはわずか二年程度の期間だったように思います。


すべてそうですが、ブームが去ると誰も見向きもしなくなります。


しかしブームが去った店舗をそれとなしによく見てみると、意外な掘り出し物があることがあります。


本当に何もないところにはさざなみ程度の人だかりすらできません。一時的とは言え、ブームまで起こったということは何もないわけがない。


ライブドアの成功と崩壊は、新興企業株投資に豊富な事例を与えてくれます。