最初はドルコスト平均法で定額を積み立てていったのですが、豪ドルなんかは100円を越える時期もあり、明らかに割高だと感じることもありました。


「こんなに高いのにやっぱり積み立てないといけないのかなあ……」


そうこうするうちに豪ドルは下がり、ランドはもっと弱くなりました。


と思うと、また値は戻り、そうかと思うと、さらに再び値下がりしました。


短い投資期間ではありますが、株式に比べると高金利通貨はけっこう頻繁に下落するという印象を持ちました。


通貨自体は株式のように富を生むわけではない、商品の一種のように価格変動する。


「下がったときにレバレッジ効かせてドカ買いすればいいんじゃないの?」


素人ながらの素朴な印象です。思えば、私が高金利通貨のスワップ運用を教わったクマ先生も下がったときにドカンと買うスタイルです。


ドルコスト平均法やお金ができたときに豪ドルをコツコツ買っていくというのではなく、ベア市場の到来を待ってクマのような鋭い爪を振り下ろす投資方法です。


結局ドルコスト平均法よりは、クマ先生の投資術の方がよさそうだという考えに至りました。


「クマだ、クマになれ!そしてベア市場の到来まで冬眠し続けるんだ!」


これからは自己暗示をかけます。