大勢のきらびやかな侍女団を抱えていた『紅楼夢』の世界の栄国府や寧国府は豪邸としては別次元ですが、そこまでいかなくても現代の故逸見正孝さんの豪邸でも、アンペア数をいじる前は電気代が月10万もかかっていたとかなんとか。


つまり住居というのは一旦購入してしまうと、消費水準と支出がある程度固定されてしまうことが分かります。


多くの人が自宅を購入するときにやってしまいがちな「一生に一度の買い物だからちょっと無理してでもいい家を」というのは、将来や現状の希望的観測に基づいて、超長期の消費水準や支出を固定してしまうので、気づいてないだけでかなり危険です。


見栄と欲にはブレーキをかけないといけません。


なぜなら身の丈を越えた時点で自宅は『バビロンの大富豪』で語られるところの資産や投資ではなく、『金持ち父さん』で語られるところの負債や消費に早変わりするからです。


よって、自分の居住用の住居を購入する場合、常に身の丈よりも控えめのもの選んでおけば、投資と節約の両方を兼ね備えるだけでなく、収入の突然な減少にも備えるリスクマネジメントにもなります。