古くて狭くて安い住居は、買ったときから擬似的に含み益があるような状態になるだけでなく、自分が住めば家賃の節約になり、人に貸せば資産になる。


収入が減っても住み続けられるだけでなく、逆に収入が増えて転居したい場合には、その本体価格と維持費の安さゆえに売却相手も容易にみつけられる。


一方、新しくて広くて高い住居は、建てたり買ったりした瞬間から擬似的に元本割れの状態になるだけでなく、自分が住めば浪費となり、人に貸すにも高級であるがゆえに貸し手がなかなか見つからない。


収入が減ったら維持できないだけでなく、転居しようにも、その本体価格と維持費の高さゆえに売却相手は容易に見つからない。


古今の事例を見るに、こういう結論が導き出せました。


大体、人間や社会の本質的な様相というのは、1000年や2000年くらいでは変化するものではないので、超上流貴族を崩壊に導いた豪邸の魔力というのは今でも生き続けていることが分かります。


くれぐれも自分の居住用の住宅を豪華にしてしまわないように気をつけましょう。