中国に駐在した経験はありませんが、出張で中国に行った経験なら数多くあります。短期の出張ではなく、1ヶ月とか2ヶ月の長期間に渡るものですが、この期間は収入的にはかなり裕福になります。


どういうふうにか?


中国出張中は、休日なく製造現場に張り付いて仕事をするので、残業時間がとてつもなく増えます。それだけでなく海外出張手当もつきます。


日本で普通に働いているときよりも収入は増える一方、物価の安い中国に滞在しているわけですから、支出は日本にいたときよりもずっと少なくなります。(多くなる人もいましたけど……)


収入増と支出減の挟み撃ち、ダブルで儲かります。


今思うとちょっとしたプチバブル状態でした。


中小企業勤務の私ですらこんな感じでしたから、日本に名だたる大企業の駐在員様の待遇なんて、ちょっと想像がつきません。


プチ貴族ぐらいでしょうか?


しかし、社員にとっておいしいということは、企業にとってはおもしろくない、コストに転化される顧客にとっても好ましくないということですので、いずれは現地人に奪われる仕事だとも思います。


大きすぎる利鞘が存在すると、必ずそれを狙ってくるものが出てきます。