古代社会における国王、荘園領主、地主に現代において相当するのが株主です。


グローバル企業はもはや一つの国家のようでもあり、創業者はあたかも王のように振舞っているではありませんか。


彼らは自分のために奉仕する多くの臣下と国民、さらには奴隷を従えています。


もっとも普通の人が彼らのようになれることはまずないでしょう。


しかし、貧困から脱するためには猫の額ほどの土地でもいいから、彼らと同じようにまず地主になるところから始めないといけません。


つまり株式を買って買って、さらに買い、いつまでも持ち続ける。


バブルがはじけて損をしたとか、倒産株を掴んでしまったとか、創業して上場するぐらいじゃないと儲からないとかいった断面的な意見に惑わされてはいけません。


たとえそれらの考えに一面の真実が含まれているとしても、現代の社会制度上は株式以外ありえないのです。


もしあなたの子供がブサイクでクルクルパーでおまけに性格も捻じ曲がっていてとても社会でうまくやっていけそうにないと思ったら、親として何をしてあげるべきか?


学歴をつけさせる、資格や技術を見つけさせる……。


どれも不十分です。クルクルパーで性悪の子供にそんなことできるわけありません。


もちろん湯水のようにお金を与えてあげたら、アホですから際限なく蛇口をひねり続けることでしょう。


つまり解決方法はたった一つ。


彼、彼女に株主になる習慣をつけさせる以外ありません。


歴史上、短足でハゲチャビンのアンポンタンの国王にイケメンのエリート官僚は泣かされ続けてきました。


優秀な人こそトップに立つべきならば、当然立場は逆になるべきです。


しかし、封建社会においては、王の子供として生まれたものが王となり、イケメンで優秀で人徳があっても王に取って代わることはできないのです。


株式会社は封建社会の現代版。


固定された身分制社会です。


現代になっても封建社会は実はまだ終わっていないのです。