3年間損失を繰越できるとなると、かなり大胆なポートフォリオの変更ができます。


伸びる企業と伸びない企業では、その差は特急列車と各駅停車の鈍行以上にあるので、乗り換えするなら早ければ早いほどいいです。


それと同時にポートフォリオはなるべく変更しないほうがいい。





初期の頃、大分参考にした書籍ですが、米国の事例で興味深い話が述べられています。


S&P500の当初(1957年)採用銘柄のリターンは、更新を繰り返す実際のS&P500のリターンを上回り、しかも、リスクが低い。(p.27)


詳細は書籍の方にゆずりますが、日本でもITバブルの頃に日経225銘柄の入れ替えがあったあとに、採用銘柄の下落でそれまでの日経平均株価との間に断絶性が認められているようです。


結局、間違いのない企業を掴めたと感じたら、生涯離さないほうがよいようです。あたかも終身雇用のように。


おまかせインデックスファンドを買うようにはいかず、最初はいろいろと失敗も犯すでしょうが、そのうち生涯所有になりそうな銘柄もポツポツでてきます。


私の場合だと、ソフトバンクやテンセントなんかもっとたくさん買っておけばよかったと思いますが、今更思ってももう後の祭りの感があります。


せめて今からできることは「いつまでも売らない」ということだけ。


こうして少しずつ不動の銘柄がポートフォリオに増えていけば、あたかも年代もののワインのように熟成されていきます。


更新を繰り返し、かつ手数料のかかる市販のインデックスファンドのリターンはおそらく上回るんじゃないかと思っています。