中国で発行されているパンダ銀貨をタオバオで買ったことは以前の記事に書いたことがあります。


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2013年と2014年発行の1オンス銀貨です。発行枚数は膨大なので、プレミア価値は皆無に近いです。カナダのメイプルリーフ金貨なんかと同じ位置づけで、いわゆる政府の金儲けのために発行されるものです。


ただ、絵柄が毎年変わるので、収集癖をくすぐられます。


円安のためebayやタオバオではなく、ヤフオクばかり見ていると、2015年の1オンスのパンダ銀貨が売られていました。


4000円もしないのなら買おうかとマウスのボタンをクリックしそうになりましたが、タオバオの価格が気になります。で、タオバオの価格を見てみると、やはりそちらの方が安い。


とはいえ、タオバオで買うと、決済手数料や送料で結局ヤフオクで買うよりも高くつきそうです。


「ぐぬぬ……」


「いや、まてよ?」


円安で尚且つ日本にいるということは、わざわざパンダ銀貨を買わなくても、日本で一番安く売られている銀貨を買えばいいのではないか?


別にパンダ銀貨にそれほど愛着があるわけではなく、私の目的は資産形成にあります。


このパンダ銀貨自体はたかだか数千円の買い物ですが、長期的にいろいろなものをコレクションしていくとなると、でたらめに好きなものを買うのと、「今自分が買えるものの中から最も割安なものを買う」のとでは、長期的にはかなり所有コレクションの市場価格に差がつきそうです。


思えば、私が中国に留学していたときに日本料理店に行ったことはほとんどありませんでした。明らかに割高だし、現地の飲食店にはもっと安くておいしいものがたくさんあったからです。


日本食を食べる必要性を感じなかったのです。


同じように日本でわざわざ割高の中国産パンダ銀貨を買わずとも、世界的に見て、日本市場が最も割安になっている銀貨があるのではないか?


そしてそれらもまたパンダ銀貨と違った美しさを持っているのではないか?