ヤフオクでたまたま安政一分銀を購入したところから、幕末の金流出事件を詳しく調べることになったわけですが、外国人たちが大儲けした話は、150年以上前の出来事でありながら、少しも古臭くない話のように感じました。


外国からの圧迫によって、一時的に異常な銀高になったために、それによって利益を得る層と損失を被る層が出てきたわけですが、現代でもよく似たような話はあります。


例えば、発展途上国に日本人が旅行に行ったときに感じるプチ金持ち感や、当地で日本人駐在員が王侯のような暮らしをできるのも各国に強制しているものではないとはいえ、円高が原因です。


幕末の外国人たちが優秀だったからボロ儲けできたわけではないし、また現代の日本人駐在員が発展途上国の社員の10倍仕事ができるから王侯のような暮らしをできるのではなく、それをもたらしたのは銀や為替レートの一時的な歪みです。


円高について言えば、発展途上国の経済発展にともなって、かの国の通貨価値が上昇するのは火を見るよりも明らかですので、今のうちからその国の株式や不動産に投資しておけば、そのギャップが埋まっていく過程でボロ儲けできます。


理論的にはものすごくシンプルな話ですが、働いて、TV見て、友達と遊んで、というだけの生活だと全く気づかないかもしれません。


どうも過去の歴史の中にお金持ちになるためのヒントが数多く隠されているように思います。