日本の最近100年くらいの歴史の中で、とんでもなく値上がりしていたものとは?


別に教えてもらわなくても大抵の人は気づくでしょうが、それは株式と不動産です。


株式の中でもどういう企業の株価が上がったとか、どの地域の不動産の値上がりが激しかったとかの個別の現象はあると思いますが、カテゴリーでみると、この二つの値上がりは尋常なものではありませんでした。


一方、価値の下落の著しく激しかったものとは?


これも大抵の人は言われなくても分かることでしょうが、お金、いわゆる通貨です。


一番ひどかったのは、敗戦直後のハイパーインフレですが、1945年10月から1949年4月までのわずか3年6か月の間に消費者物価指数は約100倍となったそうです。


つまり日本政府は敗戦に伴う各種支出を円滑に終えるために国民のお金をインフレによって没収してしまったわけです。


それ以外にもwikiの記載を見ると、天災や戦争が起こるにつけて、インフレになってきた日本の歴史が分かります。


この状況を鑑みるに、大局的な戦略としては、お金を手に入れたら、ナフタリンのように溶けてしまう前に、せっせと株式か不動産に変えてしまえということになります。


この考えをさらに推し進めたのが、価値の目減りするお金を借りてきて、値上がりする不動産を買えという、邱永漢先生の著書で幾度となく説かれる発想です。


ただ不動産を買う場合には一つ注意事項があります。