華族の戦前の回顧録などを読むと、都内数千坪の邸宅に二桁に上る使用人を抱えているような話が珍しくないことが分かります。





和風、洋風の様々な大邸宅の写真が載っていて、目の保養になるのですが、敷地が一万坪を越える大邸宅も珍しくありません。


敷地が一万坪を越える大邸宅にどれくらいの使用人が働いていたのだろうと想像したりもするのですが、数人で済むということはないでしょう。


つまりこれは地価と労働力が安い大昔だからできたことであって、現代なら大富豪でも同じようなライフスタイル送る人はまずいません。固定資産税と人件費の垂れ流しになるからです。


今の日本の長者番付のトップはユニクロの柳井さんですが、その自宅は敷地面積約2600坪、警備室もあるそうですから、人件費もかかっていることでしょうが、戦前に比べれば、大分スケールダウンしてると言えます。


結局、ここ100年で大幅に値上がりしたものは、株式と不動産と労働力、逆に大幅に値下がりしたものは、国家の信用力によって発行される通貨です。


100年続いたわけですから、次の100年も同じことが続く可能性が高いと私は考えます。