サウジアラビアのファハド王子(Fahd al-Saud)が仏パリ(Paris)郊外のディズニーランド・パリ(Disneyland Paris)で豪遊し、3日間で1500万ユーロ(約19億5000万円)を使ったそうです。


サウジの王子、ディズニーランドで19億使う! 海外の反応。


2年前の記事なので、今のレートだと20億円以上になります。


20億円も株式や不動産を買えば一生安泰だろうに、なんてアホなことをする王子だ、というのは庶民の感覚でしかなくて、この王子様は20億円がはした金に感じるくらいの資産や収入があるのでしょう。


世界一高い車は?2014年版「高級車ランキング」トップ



自動車には全然詳しくないのですが、世界には1億円を超える高級車もさほど珍しくないようです。中には51億円で売買されたアンティーク車もあるとか。51億円といわず、1億円でもアパート一棟買いすれば、セミリタイヤできるんじゃないかというのもこれまた庶民的感覚かもしれません。


結局、浪費や贅沢品には上限というものがないので、自由に使えるお金があれば、人はいくらでも使うことができます。どんなに収入が多くてもそれ以上に使ってしまえば破産してしまうというのは、古今東西、普遍の真理です。


さて、スマホゲームに100万円課金なんてことは、ネットで検索すればわんさか出てくる話なので、日本だとありふれた浪費の一形態でしょうが、もし、バングラデシュやネパールの庶民がこの話を聞いたらどう思うでしょうか?


「62万タカ(82万ネパールルピー)を使って、仮想のゲームで遊んじゃった」


正直、私がバングラデシュやネパールの一庶民というわけではないので実感はわかないのですが、世界の富豪の浪費話を聞かされたワープア日本人と似たような感想を抱くのではないのでしょうか?


「それだけあれば、もう苦労せずとも生計の道を立てられるプランがいくつも思い浮かぶ」


ここにも国際格差という格差社会があります。


これまで述べてきたように過去の歴史を知ることは投資のヒントを得る上で大きく役立ちそうですが、それに加えて、世界の格差社会を知ることにも大きな投資のヒントがありそうです。


なぜなら、どうみても日本国内の格差よりも日本と海外との間の国際格差の方が大きいからです。


日本の下流は世界の下流にあらず。


ここに地獄に垂らされた一本の蜘蛛の糸があるような予感がしています。