百貨店の掃除夫やガソリンスタンドの店員として一生涯生計を立てていたロナルド・リードという老人が92歳で亡くなったときに、時価で9.7億円相当の株式が遺産として残されていたという話は過去記事で取り上げました。


このロナルド・リードさんですが、もしあと10年20年早く亡くなっていたら、その遺産額はさほど驚くほどのものではなかった可能性が高いです。


複利の力は長期になればなるほど指数関数的な効果を発揮します。


ロナルド・リード氏の所有銘柄は身近な高配当の優良企業株でした。


奇をてらった売買手法で利益を上げていたわけでもなく、誰も知らないような秘密の企業の株を買っていたわけでもありませんでした。


その投資手法は優良企業の株を買って死ぬまで持ち続ける、といういたってシンプルなもの。


その成果を劇的なものに変えたのが長寿だったということになります。