昨年、私がランド円のスプレッド超拡大事件でロスカットされたのは、流動性の低い通貨をレバレッジをかけたままで長期間ホールドし続けたためです。


その反省からドル円というユーロドルに次いで流動性の高い通貨ペアのデイトレードに切り替えたのですが、ドル円ですら15円ものスプレッドが開いてしまった……。


結局、楽天FXはレートの誤配信ということで、事後対応を行いましたので、惨禍に巻き込まれた人たちの被害は最小限に留まったと思いますが、流動性の高い通貨のハイレバレッジトレードで少ないpipsでも十分な収入を得るという私の取らぬ狸の皮算用にはきな臭い雰囲気が残ることになりました。


というのも、事件のあった夜、楽天FXは2時間後くらいにはレートの誤配信を認めて、事後対応を行うことをメールで通知したのですが、その対応が怪しげなものでした。


なんとレートが飛んだ時点で、ロング、ショートのポジションが決済されたものとして、返金対応を始めたのでした。


当時、楽天FXでレートが飛んだ近辺が大底になったので、ショートのポジションを持っていた人は、底値で利確できてラッキーということになるのでしょうが、ロングのポジションを持っていた人は、無理やり決済させられたことになり、納得いかないことでしょう。


「なんじゃこりゃ?」


と思って、推移を見守っていたら、翌日になって、楽天FXはポジションの復活を希望する人にはその対応を行う旨を通知したのでした。


「最初からそうすればいいのに……」


店頭FXという相対取引の曖昧さと危うさが露呈した事件でした。