余談ですが、今私が15歳とか18歳の若造だったら、高校の看護学科とか医療専門学校なんかに行くなどして、看護師になるのもいい戦略だと思いました。


というのも、自分がつけない職なので、今までまったく気付かなかったのですが、ハローワークの求人を見ると、看護師の求人は自分の住んでいる近辺の病院すべてが出しているんじゃないかというくらい溢れかえっています。しかも、病院だけでなく、それにプラスして介護施設での看護師の求人もかなりあります。


引く手あまたとはまさにこういう状態かと思います。


おそらく男性の看護師はまだまだ数が少ないでしょうから、その意味でも貴重でしょうし、職場は女性だらけでしょうから、よほどの変人でもない限り、すぐに結婚できそうです(笑)


看護師がきついという話はよく聞きますが、看護師の人も看護師としてしか働いた経験がないでしょうから、世間知らずなところはあると思います。世間にはキツイ上に儲からない仕事が山ほどあります(笑)


例え、きつくてもそこそこの待遇で、日本全国、ど田舎ですら自由に職場を選べる技能職というのは魅力的です。


というのも、私も親が後期高齢者に差し掛かり、介護が現実的な問題となってきていますが、高収入なら親をどこにでも呼び寄せて一緒に生活をということができるのでしょうが、現状では親の方に私がくっついていくしかありません。


となると、選べる会社や職業が非常に限定されてくるのですが、そのときに日本全国にかなり平均化された職場環境がある看護師であれば、何の問題もありません。


昔のように子供が労働力とみなされて子沢山だった時代は親の介護の負担も分散できたと思いますが、現代ではどこの家庭も1~3人程度の子供にすべての負担がかかってきます。


例えば、ピカピカの大企業勤務でも、参勤交代のようにあちこちに転勤させられるために、嫁は専業主婦かパート、派遣ぐらいしかできず、親は介護施設に入れるしかないといった状況と、中流でも夫婦ともに看護師で、両親を同居や近所で世話できるという状況なら、どちらのほうが経済的ゆとりのある生活ができるかといったら、おそらく多くのケースにおいて後者の方が勝っていると思います。


というわけで、今後高校に上がる甥っ子にも「看護師ええんちゃうか?」と言ってみたりもするのですが、私のように世間の荒波に流されまくった(笑)経験がないので、馬の耳に念仏状態です。


多分、ほとんどの日本人は、日本が実は世界屈指の医療大国であるということに気づけないでいます。