カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

クマさんに学ぶクマ式FX

なんでも起こりうる世界 その8

小説三国志演義の名シーンの一つと言えば、曹操軍と劉備、孫権の連合軍が戦った赤壁の戦いです。


映画『レッドクリフ』は、ずばり赤壁の戦いを舞台にしたものでした。


荊州を併呑した曹操が勢いに乗って、80万と称する軍勢を江南の強国、呉へと差し向けます。


寄るべき領地を持たず、風前の灯火の運命にある劉備、その軍師である諸葛亮は、呉を魏との決戦に巻き込むため、単身南下して、呉の公論を動かそうとします。


詳細は、吉川英治著の『三国志』を読んでもらえばとってもおもしろい場面ですが、赤壁の戦いで勝敗を分けたものがあります。


それは東南の風。


北国育ちで、水上戦の経験に乏しい曹操軍は、疫病の発生に苦しみ、大小の戦闘船を鎖で数珠繋ぎにつないでしまいました。


これによって船上にあっても陸地にあるがごとく揺れがおさまり、兵士たちの健康回復に効果があったのですが、この方策には一つ大きな問題点がありました。


それは、数珠繋ぎになった戦闘船に火攻めを仕掛けられたら、壊滅的な打撃を受けるということです。


しかし、戦闘当時の冬至前は西北の風は吹くことはあっても東南の風が吹くことはない季節。


南方から攻め上がる呉軍が北方の魏軍に火攻めを仕掛けたら、わが身に向かって火を放つようなもの。


魏の大軍は安心しきって、戦闘船を数珠繋ぎにしたままでいました。

なんでも起こりうる世界 その7

シートベルトを締めていたら、死亡事故に至らなかったというケースが交通事故の中でかなりあるように、たとえFX業者が流動性の低い通貨で異常なスプレッドを提示しようとも、私自身がレバレッジ1~2倍で運用していれば、今回の件もロスカットされなかったことでしょう。


つまり、南アランドでもカブドットコム証券でなければ、異常スプレッドは配信されなかった。


あるいは、カブドットコム証券でも南アランド以外の通貨では異常スプレッドは配信されなかった。


仮にそういう不幸な事態が起こったとしてもレバレッジさえきちんと抑えておけば、一瞬の7.592というレートは何の事故も起こさなかった。


針の隙間を縫うように今回の事故が起こったように見えますが、知識と経験ある人なら、新興国通貨では異常スプレッドが出ることがあるとか、カブドットコムはカバー先が少ないから、値が飛びやすいということは常識だったわけです。


つまり、カバー先の多い信用できるFX業者を選ぶ、あるいは流動性の低い南アランドはそもそも所有しない、はたまたそれらを怠ったとしても命綱としてレバレッジは1~2倍に抑えておく。


これらのうちどれか一つでもクリアしておけば今回の事故は防げたわけです。


自分では突然予期せぬ方向から鉄砲玉が飛んできて命中したように感じても、今回の件はある種の人々には当然のように予期できた事態と言えます。


読む人によってはこの一連の記事も「アホな奴や」の一言で終わりです。


まとめとして今回起こったことを三国志の世界に例えてみたいと思います。(そんなことやってる場合ではないけれど……)

なんでも起こりうる世界 その6

8月24日早朝のランド円の暴落の局面では、FX業者の配信レートは、8円台後半から最悪だったカブドットコム証券の7円台まで格差がありすぎました。


つまり多くの人がそれほど深く考えていないだろうFX業者選びは、極めて重要ということです。


おそらくカブドットコム証券は、FXトレードに力をいれていないから、カバー先も少なく値が飛びやすいのでしょう。また値が飛んでも困らないような大口の外貨預金のような運用をしている人を想定しているのかもしれません。


「東京三菱UFJグループだから初めてでも安心!」


なんて、グーグルのアドセンスに口座開設の広告が出ていますが、こと今回の件に限って言えば、エロ動画配信サイト上がりの証券会社以下の信用力でした。


問題のある証券会社は過去に必ず何かをやらかしているので、履歴を遡って調べてみるべきです。


今回、株式を担保にFXトレードができる証券会社は限られていたので、FX業者選びの選択肢が狭まったのですが、株式担保というメリットのはずが全くの裏目に出ました。


また、業者選びとあわせて重要なのが、流動性の高い通貨を選ぶということです。


ドル円で、約15%近くもスプレッドが開くということが過去あったのかどうか確認できませんが、少なくともFXが一般的に個人に開放されたここ十年くらいではなかったのではなかろうかと思います。


つまり流動性の低い通貨をトレード対象に選ぶと、先日のスイスフランショックのように暴落で値が飛ぶリスクに合わせて、業者のスプレッド拡大で値が飛ぶリスクも背負うことになります。


同じ高金利通貨でも豪ドルのリスクは南アランドよりも低いでしょうし、ニュージーランドドルやトルコリラは危ないかもしれません。


大体、大惨事に陥るときには、複数の原因が密接に絡み合っています。

なんでも起こりうる世界 その5

「リーマンショック級の不況がそうそうやってくるわけない」


と胡坐をかいていたのは事実です。


もし仮に来たとしたら、SBI証券の方にある株式を出庫してカブドットコム証券に移管して追加担保にしたり、あるいは高金利通貨の新規の建玉は一切行わず、毎月の給料から株を買い、新たな追加担保にするということを薄々想定してました。


2008年1月頃に株式投資を開始したので、リーマンショックの経験はあります。やはりいきなり大不況になるのではなく、それなりの時間の経過はありました。


その間、スワップも細々貯まっていくだろうし、高値掴みさえしていなければ、なんとかなるだろうと……。


甘すぎる認識でした。


過去記事ではレバレッジ1倍なら安心だとか書いていながら、その後、ポンポンとランドを追加購入していき、直近の下落と株式の銘柄入れ替えで担保を外れていたものもあったりして、レバレッジは6倍まで上がっていました。


瞬間的に7.592にワープで虐殺されましたが、落ち着いて考えると証券会社のせいというよりは、自業自得です。


また値が飛ぶときには、逆指値など何の意味も持たないということを今回初めて身をもって知りました。


カブドットコム証券で、それなりのレバレッジを効かせて、ランド円を所有していた人はみなロスカットされたことでしょう。


もっともそんな人はFXトレーダー、投資家のほんの極一部だから、ニュースにもなりませんでした。


しかし、通貨と証券会社を変えて同じような事件は今後も起こることと思います。そういう約款とシステムでFXトレードが運用されているからです。


ではどうすれば、今回のような人身事故級のロスカットを防げるのでしょうか?

なんでも起こりうる世界 その4

追証の件でカブドットコム証券に電話したときのやり取りは以下のような感じです。


「うん。まあ言いたいことは分かるけど、当時相場が急落したときにカバー先から提示された価格があれだったんで、当社で人為的にレートを操作しているわけではないから仕方がないよね。それと、追証は明後日までに入金してね。ん?間に合わない。明後日を過ぎると、立替金に移行するよ。金利は発生しないけど、さらに期限を過ぎると、担保になっていた株式は適当に売却しちゃうから気をつけてね。じゃあ、よろしこー」


糞ドットコム証券、○ねばいいのに。


とはいえ、マイナー通貨の流動性の低下によるスプレッド拡大リスクを全く理解していなかった私にも大きな責任があります。


ネットの書き込みなどを見ると、カブドットコム証券はカバー先が少なく、頻繁に値が飛ぶことがよくあったそうです。


とはいえ、リーマンショック以後、シストレFXでランド円のBIDが7円台にタッチしたことは一度もありません。また仮にあったとしても、自分にBIDとASKの差まで深く観察する注意力はなかったと思います。


さらに、もう一つの私の落ち度は、株式を担保に過大なポジションを持っていたことです。

なんでも起こりうる世界 その3

書くまでもないことですが、ロスカットです。


しかし、その刹那には一体何が起こったのか理解できませんでした。


証拠金余力は十分にあり、到底ロスカットされるような価格帯ではなかったからです。


真っ白になったステータスを前にして、半ば無意識のうちに約定履歴を見てみると……


ZAR/JPY   7.592


「あっ!#$&!」


「やられた!でも7.592って、どうして?どうして?」


ZAR/JPYのチャートを開いてみると、9円を割った辺りで止まっています。


「…………」


「!!!」


反射的にBIDのチャートを出してみると、とんでもない下ひげが7円台に到達しています。


もうおわかりですね。


8月24日早朝のほんの一瞬、カブドットコム証券のシストレFXでは、ASK(買い)8.765、BID(売り)7.592とスプレッドが異常に拡大して、ロスカットされたのです。


ドル円に例えると、ASK115.00、BID100.00といったようにスプレッドが15円開いたようなインパクトです。


ちなみに南アランド円のBID(売り)7.592というのは、リーマンショック時の最安値よりもさらに下です。


つまり、世間では暴落といっても実はそんなに大した下落ではない中、「俺様だけひとりリーマンショック到来」状態に陥ったわけです。

なんでも起こりうる世界 その2

ここ20年くらいで劇的に変化したのは、情報通信技術の進歩です。最初は存在すらしなかったブログも今では大洪水のように溢れかえっており、昔ならほとんど知ることもできなかった大小さまざまな個人的経験が共有されるようになりました。


私の個人的な失敗談などはたいした価値もないでしょうが、長い時間の流れのなかでは、同様の失敗を犯す人もおそらくでてくることでしょうから、アクセス数がゼロに近いブログでも記録に残しておくことには、多少の意味はあるかもしれません。


今回の事件、ときは8月24日早朝のことでした。


出勤はお昼からのため、値動きの薄い早朝ではありましたが、ドル円のテストトレードを行っていました。


デモトレードでの成績は好調、1枚でのトレードでも変わらず好調、実益とさらなる検証を兼ねて、取引枚数を増やそうかと思っていた矢先のことでした。


取引口座はカブドットコム証券のシストレFXです。


FX専業業者などと違って、取引ツールがデイトレにはとてつもなく不向きですが、株式を担保にできるので、いざというときには取引枚数を増やせます。


口座には、長期保有&スイングトレード用の南アランド円のポジションがずらり。


含み損にはなっていますが、株式を担保に入れているので、証拠金には余力があります。


さて、「今日はひょっとして下がるかな?」という雰囲気がチャートから感じられたので、ドル売り円買いでトレードを開始しました。


運任せのトレードですが、たまたま30pipsくらい利益が乗ったところで、いきなりシストレFXの画面が真っ白になりました。


「?!?&*?」

なんでも起こりうる世界 その1

お久しぶりです。


さて、今回の暴落のせいで更新が止まったわけではなかったのですが、結果としてはとんでもないことになりました。


そもそも更新をしばらく止めたのは、ドル円のデイトレードで比較的成績が安定してきたので、夜勤の仕事から日勤の仕事に転職しようと思ったからです。


月間数十pipsは取れそう……。枚数を増やせば、ワープア脱出できるかも。


今やっているのは、午後から深夜にかけての派遣仕事なので、為替の流動性が高いコアタイムにもろかぶりなので、非常に都合が悪い。


一年くらい前にこの仕事を始めたときには、午前中空いている方が、他の仕事を探したり、何か他のことをやったりするのにも都合がいいだろうと思ったのですが、まさかまた為替のデイトレードをやることになるとは、当時全く予想できませんでした。


しかし、いろいろと試行錯誤したあげく、結局これしかなかろうといった感じで、FXデイトレードに戻ってきたわけです。


さて、リーマンショックを見てきた身としては、今回の暴落も大したことはないですよね。何年か前に購入したあの銘柄もこの銘柄も含み益はたっぷりあります。


日経平均も1万円をわれるくらいでないとインパクトはありません。


しかし、冒頭でも書いたように、私自身はとんでもないことに巻き込まれてしまいました。


この一連の記事がこのブログからの最後の遺言になるかもしれません。

2500円のサバ定食を見て、豪ドルを買うのを止める その2

リンク先の記事にオーストラリアでサバ定食が2500円にもなった理由が書いてあります。


それによると、資源ブームを背景とした息の長い経済成長で、オーストラリアの物価と賃金は先進国でも屈指の水準まで上昇したようです。


例えば法定最低賃金が時給16.87豪ドル(約1,600円)と東京都(869円)のおよそ2倍となっているとか。


なんとオーストラリアの方が東京よりも時給がいいというんですから衝撃です。


「やよい軒」のサバ定食については、シドニーの金融街でしかも外国食という点を考慮しないといけません。


さらには賃金が東京の2倍ということは、このサバ定食が2500円の半額くらいの実質1200円くらいだとしたら、納得のいく価格帯になりそうです。


どうも今オーストラリアは物価も高ければ収入も高いバブルのような状態らしい……。


少し検索すると、「ワーホリでオーストラリアで適当に働いていたら、何十万も貯金できて帰国しちゃったよ。ヘロヘロ~。」みたいな、なーんにも考えてなさそうな若者の記事とか見つけることができました。


さして苦労せずともお金が溢れている。……。何か日本のバブル期と印象がダブって見えます。


残念ながら、私のあんまり良くない頭では高度で複雑なことを考えることはできません。


しかし、マウスをポチっとクリックするだけの丁半コロコロのようなFXであっても、今豪ドルを買うということは、「サバ定食を2500円払って食べる」ということと同じことをしているのではないでしょうか?


この考え方が正しいのかどうか分かりませんが、こうして豪ドルに対する興味を私は失いました。

2500円のサバ定食を見て、豪ドルを買うのを止める その1

安いものでもずっとその状態が続くと次第に安いとは感じなくなります。


思えば、リーマンショックの後、しばらくの間、豪ドル/円のレートは50円台をウロウロしていましたが、当時はそれが当たり前の光景だったので、少し経つと安いともなんとも思わなくなりました。むしろもっと下がるのではないかと思うようになりました。


逆に高いものでもずっとその状態が続くと次第に高いとは感じなくなります。


今、豪ドル/円はずっと100円近辺をウロウロしています。20年チャートを見ると、天上圏にあるように見えますが、最近は少しも安くならないので、つい手が出そうになります。「おっ、押し目買いのチャンスかも!」なんて。


やはり同じ状態が長く続くと、人の感覚は次第に鈍っていくものです。


そこでこの変な記事タイトルにたどりつくわけですが、オーストラリアは今超物価高のようです。


「オーストラリアのやよい軒 サバ定食が2500円もする理由」


詳細はリンク先の記事を見てもらえば分かりますが、なんと今オーストラリアでは、サバ定食が2500円もするそうです。


超ゴージャスなサバ定食ではありません。


ただのサバ定食です。
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