カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

ワープアの中国滞在記 その7

ユニクロの店舗が中国でアホみたいに増えているというのは知っていましたが、これまで実際に中国でユニクロの店舗を見たことはありませんでした。


ユニクロの中国進出は2002年の上海市が最初で、私が中国の四川省に留学していたのは、2001~2006年です。成都市への進出までは結構時間がかかったようで、このときに中国でユニクロにお目にかかることはありませんでした。


その後、2006~2010年頃のワープアではないサラリーマン時代には田舎の工場でのお仕事がメインの出張でしたので、このときも中国でユニクロにお目にかかることはありませんでした。


今回の出張では、ホテルの近くのショッピングモールにユニクロが入ってましたし、休日遊びにいった広州市でも見かけましたので、興味がてら入ってみました。

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噂では、ユニクロチャイナの商品は日本よりも若干高めの価格設定がされていると聞いていましたが、私ワープアながら、ユニクロでは全然買い物をしないため、果たしてユニクロチャイナの商品が日本よりも高いのかどうかよく分かりませんでした。

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ストレッチジーンズですね。私が今回ブラックマーケットで替えたレート(1元=15.87円)で換算すると、約4700円です。


やっぱりなんか高そうですね……。


まあ、今回の中国出張ではこんな感じで、ほとんどのものに購買意欲を感じませんでした。


「日本の方が安くて良い物が買えるやん」と。


さて、ではワープアのくせにユニクロでは服を買わない私が服を買っている場所はというと……。

ワープアの中国滞在記 その6

6年ぶりの中国の飲食店で感じた割高さはインフレ、デフレの問題というよりも、中国の人件費が猛烈な勢いで上昇しているのが、真実に近い姿だと思います。


昨年の今頃はまだ1ドル120円を超える円安で、私は冷凍食品工場で中国娘たちと働いていましたが、ある子は「こんなに円安になるとここで働くのは割にあわない。中国にいても七千、八千元くらい稼げる。帰りたいと言っている子もいる」なんて、言っていました。


7000~8000元というと、今の為替レートでも十万円強になるので、「こんな何の技能もない樽のような女の子がそんなに稼げるんかいな?」と当時は訝しげに思ったのですが、あながち誇張だけでもないと今回の出張を終えた後では感じました。


(中国も豊かになったのか、私の中国留学当時はデブがとても少なかったのに、昨年冷凍食品工場で会った中国娘は日本に来る前から丸々と太っている子が結構いました)


中国出張中、風邪を引いていたある日の夕方の食事です。後ろに写っているのは、病院で800元も取られた漢方薬の一部です。

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東莞市は出稼ぎの街ということもあってか、よその地域に比べるとテイクアウトが結構気軽に頼めます。風邪で外出が億劫だったので、会社帰りに買ったピータン粥です。かなり量はあるのですが、ただの粥に11元も払いました。それに近所のスーパーで2.5元で買った醤油たまごみたいなものを入れて食べました。やはり一食200円ぐらいかかってます。


結局、物価高は中国の人件費向上がもたらしたものだと思います。中国人の給料もピンキリでしょうが、私が今回出張で行ったような工業系の仕事だと、ちょっとした技術職ならもう日本円で10万円前後までなっているのではないかと思いました。


ミドルクラスの給料が、日本の新卒の約2分の1、中間層の約4分の1程度となると、もう「中国ってなんでも安いんでしょ!」という感覚は時代錯誤になりつつあります。


今回、中国に一ヶ月程度滞在してみて、そう感じました。

ワープアの中国滞在記 その5

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中国出張中、風邪を引いていたある日のお昼の食事です。


蘭州拉麺という看板を出しているお店は中国各地で見かけますが、おそらく新疆近辺から全国に散らばったウイグル族が出稼ぎでやっているものがほとんどです。漢民族がやっている蘭州拉麺は、四川にいたときに見たことがあったかどうか、もはや記憶にありません。


新疆のウイグル族ではイスラム教が信仰されているのか、豚肉を使わない料理を出しています。写真の麺料理は羊肉を使っていて、15元でした。味は日本にないものですが、結構おいしいので、今回の出張中は何度も食べました。(単にいろんな店を開拓する気力がなかったともいえます)


ところで、私が今回ブラックマーケットで換金したレートは、1万円で630元くらい。つまり、実質レートは1元=15.87元くらいでした。


ちなみにブラックマーケットで換金したのは、中国滞在経験長しとはいえ、今回が初めてでした。現地会社の人に「こちらの方が早いよ」と教えてもらったので、利用してみました。


ただの服屋の店舗の中で、両替が行われているだけで、服を売る気は全くなさそうです。「100万円でも換金できるよ」とか言っていましたが、銀行にあるようなお札を数える機械を置いていて、それなりに信用できそうです。今回はトータルで20万円近く換金したように思います。最後に宿泊ホテルの支払いで、人民元は使い切りましたが偽札は一枚もありませんでした。ブラックマーケットも信用第一といったところでしょうか。


むしろ、今回の出張中には、中国銀行で偽札を渡されたという話を取引先の人から聞きました。もちろん私はそんな経験をしたことはありませんが、さんざん待たされた挙句、偽札を渡されたのでは、全く割にあいません。


さて話を戻すと、この食事は240円くらいになります。量はかなりあるのですが、それにしても高い。私の頭の中ではこれくらいの料理は7~8元くらいで美しい記憶をとどめています。


10年以上昔の中国留学当時は為替レートも1万円で700元は超えていて、つまりこういう食事なら、一食100円余りくらいの感覚が残っています。


つまり、おそらく初めて今中国に来た人なら240円は安いと感じるでしょうが、十年以上前の記憶が残っている私の場合は二倍にもなったという感覚があります。


デフレの続く日本とはえらい違いです。

ワープアの中国滞在記 その4

一ヶ月の中国出張を終えて、日本に帰ってきました。


中国では半分以上の期間風邪を引いていて、かつ後半は仕事も結構忙しかったので、ブログ執筆どころではありませんでした。


結局、日本に戻って回想録みたいな形で書く事になりました。


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東莞市の中でも深センとの境目の街に行っていたのですが、そのせいか、発展の度合いが結構すごかったです。

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変わりゆく中国の町並みを写真に収めようとしたのですが、普段から写真などほとんど撮っていないため、後から見るとろくなショットがありません。


よく見る新興国の路上の風景写真なども、誰でも撮れそうなように見えても、結構な技術が必要だと今回思い知りました。


結局いつもどおりのテキストブログになりそうです。

ワープアの中国滞在記 その3

中国でもこれくらい南方になってくると、古代史とかでは罪人を流す土地で、私の尊敬する北宋の大文人、蘇軾などもここから近くの恵州というところに流され、さらには今はリゾート地となっている海南島まで島流しの憂き目にあっています。


北方生まれの人が、こういう気候の違うところに流されてくると、病気になって死んでしまうそうです。だから、罪人を流すのに都合がよかったんですかね。


会社が海外旅行保険に入っていたので、キャッシュレスで病院に行けたのですが、二回ただの風邪薬もらっただけなのに、800元とか600元かかり、サインするときに目が点になりました。(現レートは1元=16円程度)


日本で自己負担で病院行くよりも高いんではないかと。


そこの病院は日本人の営業職の人がいたりして、医者も日本語が通じたのですが、ローカルの病院に慣れている私からすると、日本語が通じるというだけで、ほとんどボッタくりだなと思いました。


しかも、もらったのは漢方薬。普通の薬をくれ。


現地会社のスタッフが、私がもらった薬を見て、「これは近所の薬局で、20元とか30元で売ってるよ!」と色めき立っていました。


私も長いワープア暮らしで、金銭感覚が中国人的になっているので、今回の件は、ほんまにアホちゃうかと思いました。

ワープアの中国滞在記 その2

別に大したオチがあるわけではないのですが、親会社の仕事の手伝いで中国に来ているだけです。


つまりただの出張。


今行っている会社は、従業員20名程度の日本全国どこにでもあるような零細田舎工場ですが、その上には親会社がいます。さらにその上には一部上場の親会社があって、私などはさしずめ格差社会の最底辺に位置しているわけですが、こういう形で再び中国に来る機会があるとは思いませんでした。


まあ、仕事で中国に来る機会はこれが最後かもしれないので、6年ぶりに行くとなるといろいろと調べておきたいこともあって、出発前はあたふたしていました。


今回やってきたのは、広東省東莞市というところです。広東省自体は、ワープア転落前にも短期の出張で来たことがありますが、東莞市は初めての訪問です。


中国では出稼ぎの街といった位置づけの都市のようですが、自動車が異常に多く、飲食店の値段もやや高く感じられ、あまり住みやすい都市といった感じはありません。いや、いま中国はどこもこんな感じなのでしょうか?


自分が浦島太郎になってしまったのか?


それよりも来た途端に風邪を引いてしまい、10日ほどフラフラになりながら、仕事をしていました。

ワープアの中国滞在記 その1

今、6年ぶりくらいに中国に来ています。


夕食を食べた後の帰り道で、客引きをするモーター三輪車を見かけました。


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私が中国に初めて来た2000年代前半は、人力三輪車がうじゃうじゃいたのですが、さすがに今はもういないのかもしれません。


時代の移り変わりは激しいものです。


さて、仕事はワープア、FXはボロ負け、思うままにならない人生にやけくそになって中国に放浪の旅に出たのか、はたまた……。


中国のどこに来ているのか、なんで来ているのかについてはまた次回!

またしばらくお休みします

書きかけの記事がありますが、身辺多忙につき、しばらくブログ記事の執筆をお休みします。


まあ、そんな宣言をわざわざしなくても誰も見ていないのですが……。


ちょうど一年くらい前にも少し更新が止まった時期があったのですが、そのときはFXトレードに集中するためでしたね。


今も相変わらずFXトレードの方はボロボロですが、1枚のリアル口座とデモ口座を行ったり来たりしながら、継続しています。


さて、今回の身辺多忙の原因は……。


次回、再開後は少し趣向の違った記事が書けるかもしれません。


一ヶ月以内にはまたお会いしましょう!

再度、新興国株式へ乗り出す その9

今はどうか知りませんが、私がいろいろと調べた時には、国内証券会社のベトナム株の取引手数料は、横並びでどこも高かったです。多分今も状況に大差はないと思います。


試みに今、SBI証券のベトナム株の取引手数料を見ると、約定代金の2.16%で、最低取引手数料は、1,296,000ドンとなっています。


今の為替レートで概算すると、最低取引手数料は約6000円になります。つまり、一回の注文で、約30万円近い金額を発注しないと、2.16%よりもさらに割高な取引手数料がかかるということになります。


往復で約4%も取引手数料がかかるうえに、小口の投資はできない。ワープアにはとても無理な投資です。


一方、金持ちにとっても割に合わない取引手数料です。1000万円投資したら、取引手数料が往復で約40万円もかかるということになります。


これに為替変換の手数料もかかるので、実際の取引手数料はさらに膨らみます。


ネット上には「ベトナム株買うならSBI証券で!」というような口座開設のアフィリエイト報酬を目的とした広告ページが結構ありますが、私が個人的に経験したところでは、国内証券会社経由でベトナム株を買うのは、マゾでもなければできない投資だと思います。

再度、新興国株式へ乗り出す その8

私が初めてベトナム株を買ったのは、多分2013年くらいで、もう三年ほど前のことになります。


ずっと海外株式は中国株をメインとしていたので、ベトナム株は、ホアンアインザーライの株だけを2年くらい所有していました。


その後、SBI証券の口座にあったホアンアインザーライの株を売却し、2015年の初頭にサイゴン証券に口座を開いて、少額ながら複数のベトナム株を所有して現在に至っています。


ベトナム現地の証券口座を開いたのは、国内の証券口座でベトナム株に投資するのは、いろいろと不利だと感じたからです。


まず、ベトナム株は比較的有償増資が行われることが多いのですが、日本国内の証券口座からは、この有償増資に応募することができません。


これはベトナムに限らず、中国株などの海外株全般についても同じなのですが、中国株の場合は有償増資の権利が売却されて、多少なりとも金銭的な見返りがあるのですが、ベトナム株の場合はそれも無しです。


つまり有償増資があるたびに株価が下がるだけ。私がホアンアインザーライを保有していたときにも有償増資が一度あり、ただ株価が下がるのを眺めていただけでした。


もう一つ、無償増資に関しても問題がありました。無償増資については国内証券会社の取り扱い方法が異なっていて、これはSBI証券だけのケースかもしれないのですが、無償増資の分配株式が勝手に売却されて、配当金のように課税されて入金されました。


(゜Д゜)   目が点になりました。


無償増資では株価が下がっただけのホアンアインザーライ。今度は無償増資でようやく新興国株式投資の醍醐味を味わえると思った矢先の仕打ちでした。


しかし、国内証券口座での増資関連のデメリットはまだかわいいほうで、もっと不利なのは、その取引手数料の高さです。
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