さしずめいま私はあなたにこんな風に語りかけています。


「よおっ、兄ちゃん。実は耳寄りな金儲けの方法がある。実は店に入って台に座り、チラッとレバーに触るだけで、1万円をくれるパチンコ店がある。そこに連れて行ってやろうか?」


胡散臭さ満点です。絶対についていかないと思います。


私はさらに続けて言います。


「もちろんやつらの目的はパチンコジャンキーを一人でも多く生み出すことにある。だからお前がチラッとレバーを動かしたのを確認して、やつらが1万円を置いていったら、すぐにその店を出るんだ。そうすれば9500円くらいは手元に残るだろう。くれぐれもレバーを長く握っていてはいけない。触れたと思ったら、すぐにその手を離すんだ」


「もっとも残った9500円のうち、半分をくれなんていうようなことは言わない。そんなことを言ったら、おまえは自分だけでその店を探そうとするだろうからな」


「だから昼飯を一度奢ってくれるだけでいい。そうやって俺は細々と生活しているんだ」

 
やっぱり胡散臭さ満点で、現実のパチンコ店ではありえない話ですが、FX業界ではこの比喩に当てはまるような現象が現実にあります。ただ、誰もあまり注目しません。


なぜか?


世界最大の賭博場に入り浸っている人は、みんな酒に酔ったように自らの欲に酔っていて、数千円とか1万円くらいのお金なんてチリかゴミのようにしか思えなくなっているからです。