「いよいよどうにもならない事態になった。何もかもがどん詰まりのところまで来た。これ以上頑張ることができない。もうだめだ」


これはウォール街のグレート・ベアと呼ばれた天才相場師、ジェシー・リバモアが63歳でピストル自殺したときに手帳に残されていた遺書の一部です。


世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)
著者:リチャード スミッテン
販売元:角川書店
(2001-06)
販売元:Amazon.co.jp


 
邦訳で読めるジェシー・リバモアの生涯を描いた著作です。


栄光と破産を繰り返しながら、何度も不死鳥のごとく復活するリバモアの姿は、読む者の心を打ちます。


彼の関連書籍を読んで思うのは、彼のような天才トレーダーでも、最後には相場に打ち負かされるようになったという悲しい事実です。


王や長嶋も永遠に活躍することはできませんでした。


イチローや松井の引退するときも近づいています。


市場でしかお金を稼いだことがなかったリバモアは市場でお金を稼ぐことができなくなったときに自らの命を絶つことしかできなくなりました。


今は常勝トレーダーであっても、それが最後の日まで続くとは限りません。最後の日をリバモアと同じように迎えないための準備はできていますか?