現在日経平均株価はPBR1倍前後をうろうろしており、戦後すぐに上場してから現在まで続くような老舗企業でも配当3~5%ぐらいの銘柄がゴロゴロしています。


一方、1年ものの定期貯金は利率の高いネット系の銀行でも0.3%程度です。配当だけを見比べてみても、株式の利回りとは10倍程度の差があります。


もちろん企業は利益のすべてを配当として放出してしまうわけではないので、キャピタルゲインを考慮すると実際はそれ以上の差があります。


何も考えずに銀行に貯金しているような人には厳しい時代になりました。


株は危ない。


暴落を繰り返すたびに刷り込まれてきた記憶です。


しかし本当に危ないのは株の方ではなく、それを扱う人間の心の方です。


売買する人間の思惑は別として、日本を代表する企業群は、アップダウンを繰り返しつつも、堅実に配当を出しつつ、利益を積み重ね続けてきました。


オイルショックもバブル崩壊もリーマンショックもありとあらゆる荒波を乗り越えてきた日本を代表する老舗企業が次から次へとバタバタ倒産してしまうようなことが起こりうるのでしょうか?


もしそんなことが起こるなら、それは下請け、取引関連会社ともに連鎖倒産する日本崩壊のとき、しいては世界の最後のときですので、株式の心配をする必要などなくなっているでしょう。


日本を代表する老舗企業群からなる株式のポートフォリオのリスクは極めて低いと思います。


それを扱う人間の方に問題がない限りにおいては。