ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理
著者:バートン・マルキール
販売元:日本経済新聞出版社
(2011-06-18)
販売元:Amazon.co.jp



著名な書籍なので、既に読まれた方も多いかと思います。この本を読んでインデックス投資に走られた人も数多くいることでしょう。


この書籍の内容を無理矢理一言にまとめてしまうと、


「アクティブファンドを運営するプロのファンドマネージャーの給料は高すぎて、単にインデックスファンドを買っている方が彼らの給料分のコストをカットできて、リターンがよくなるよ」


というような話です。舞台はもちろんアメリカ市場ですが。


バートン・マルキール博士の言っていることは多分本当でしょうが、私はさらに考えます。


「インデックスファンドはアクティブファンドよりも管理コストが低く、それだけでリターンが高くなるのは理解できるが、相対的に安いだけでタダではない」


「お得よ、お得よ」といっても、この世にただで売り出されている商品はありません。


インデックスファンドの商品価値は、個人が簡単にはできないくらいの幅広い銘柄に分散投資できることと、日経平均株価やTOPIXに値動きを連動させられることにあります。


でも、何百銘柄にも分散投資したり、投信の基準価格が常に日経平均と連動している必要はあるのか?


そしてそのための費用をインデックスファンドに支払う価値はあるのか?


と考えると、適当に個別株に分散投資して、ほどほどに日経平均株価と連動しているくらいでいいんじゃないかという考えが浮かんできます。


インデックスファンドを外せば、投資コストが下がる。


その分だけリターンが高くなる可能性が上がる。