個人が株式投資する場合、業界、業種を変えれば、七つから九つくらいの企業でも十分リスク分散できているかもしれません。


数十社、数百社の株式に分散投資しても、株式自体が持つリスクからは逃れられません。リーマンショックのときに独歩高の銘柄なんて一つもなかったように。


つまりインデックスファンドと言えども、リスクは個別株と同じようにあるのであって、その過剰ともいえる分散投資のためにコストを支払っているということを言う人はあまりいません。


インデックスファンドを投資対象から外したいもう一つの理由は、情報の蓄積がないことです。


個別株を買うと定期的に事業報告書や株主通信が届くようになります。横目で眺めているだけでも会社の状況がよく分かるようになります。


また自身が所有している銘柄のニュースについては敏感になることでしょう。良い知らせもあれば、悪いうわさもあり、会社に対する理解が深まります。


それだけでなく、自ら所有しているだけに日々の銘柄の値動きにも敏感になります。特に悪い材料があるわけでもないのに割安圏に落ちていることが分かれば、買い増しなどもできます。


近所の地理には時間が経てば経つほど自然と詳しくなります。


同じように直に株式を所有している企業については、何もしなくても自然と詳しくなっていきます。


一方、インデックスファンドは10年持とうが20年持とうが何の知識も情報も増えません。


何か損している気はしませんか?