もう一つの原則も非常に簡単で、「なるべく少なく入る」ということです。


保険のシステムは宝くじと本質的には同じなので、宝くじをたくさん買い込めばどういうことになるかを想像すると分かります。


あまり考えもせずたくさん入っていれば大船に乗った気分で安心だというのは、統計的には聞いたこともないような結果をもたらします。


「保険貧乏」


こんな言葉は聞いたことないですが、それだけ保険の掛け金の無駄使いは意識されていないということかもしれません。


ネット専業のライフネット生命が付加保険料の開示をしてニュースになったことがありました。付加保険料とは、純粋に保険金の支払いに当てられる純保険料以外の保険会社の経費(取り分)に相当するものです。


商品や加入年齢によってケースバイケースですが、大体二十数パーセントの付加保険料率のものが多いです。


ネット専業で経費の安いライフネット生命でこの程度なら、開示されていないとは言え、他の大手生保の付加保険料率も押して知るべしです。


自分たちが支払った保険金の3割は抜かれていると考えていいでしょう。


お金を渡した途端に三割減価するのが生命保険です。


(実際はほとんど何も返ってこない人と支払った金額以上のものを受け取る人に二極化するのですが)


保険会社とつきあいを少なくすれば少なくするほど、資産形成のスピードは早くなります。


保険はスポットを絞りに絞って利用しましょう。