少し前にノーベル財団の資産運用の状態が思わしくなく、ノーベル賞の賞金額が減額されるというニュースがありました。


ここ10年ほど運用利益が経費を下回っていたようで、リーマンショック以降の株価の長期低迷も今回の減額の原因の一つのようです。


財団設立当初、アルフレッド・ノーベルの遺言「安全な投資先に投資するように」に基づいて、低リスク、低リターンの国債などのに投資されて運用された彼の遺産は目減りを続け、1950年代には資産が尽きてしまう可能性が出てきました。


そこでアルフレッド・ノーベルの遺言の定義を変更して、株式や不動産に資産運用先を取り入れるようになってから、リターンが上昇し始めました。


現在のノーベル財団の資産額は財団発足当時の2倍程度にまでなっているようです。


長期低迷の時期があったとしても、投資対象としての株式の債券に対する優位性はゆるがないものです。


本質的なことはそう簡単には変化しません。


歴史は発展するだけでなく、循環するものでもあるので、歴史を知りその流れに乗ることが大事です。