中国には高級官僚の登用試験として科挙が長く存在し続けました。
宋の第3代皇帝真宗は、「勉強すれば、おのずから富も、豪邸も、身分も、美女もすべて手にはいる。立身出世の志をいだくものはひたすら勉強をしなさい」と述べて学問を奨励しました。
真宗の本当の意図は、富や豪邸や美女を高級官僚たちに与えてやることではなかったと思いますし、実際科挙の成立当初というのは、すばらしい政治家や文人を続々と輩出しました。
しかし制度というものは長く続くとどうしても弊害が出てくるものです。
科挙の難易度はどんどん上がるとともに重箱の隅をつつくような問題が増えていきました。科挙の参加者数とそのレベルがどんどん上がっていったため、そうしないと合格者をふるいにかけられなくなっていったのです。
年々増加していく砂糖に群がるアリたち。
思うに日本を代表するような優良企業も設立当初は熱意と志ある人材が集まっていたはずです。
自分の能力を120%発揮し、世界を驚かせるような仕事がしたいと、まだ無名の新興企業に集結した若者たちの頭には待遇のことなどさして重要な問題ではありませんでした。
ホンダの二代目社長になる河島喜好氏は、「まだ大卒出の人に払うような給料をうちではだせない」という本田宗一郎に「それでもいいですから」と言って、入社します。
就職難のさなか、浜松では有名な技術者のもとでエンジニアとしての仕事ができるのなら、それで十分だと。
しかし企業というものは長く続くとどうしても砂糖に群がるアリたちを呼び寄せるようになるものです。
離職率や30歳時点での平均年収を調べたり、合コンでもてそうだ、友人や親戚に自慢できそうだなんて理由で就職先を天秤にかける。
内実はこんなアリたちで水ぶくれしている「優良企業」に投資しても大きなリターンが得られるとは思えません。
宋の第3代皇帝真宗は、「勉強すれば、おのずから富も、豪邸も、身分も、美女もすべて手にはいる。立身出世の志をいだくものはひたすら勉強をしなさい」と述べて学問を奨励しました。
真宗の本当の意図は、富や豪邸や美女を高級官僚たちに与えてやることではなかったと思いますし、実際科挙の成立当初というのは、すばらしい政治家や文人を続々と輩出しました。
しかし制度というものは長く続くとどうしても弊害が出てくるものです。
科挙の難易度はどんどん上がるとともに重箱の隅をつつくような問題が増えていきました。科挙の参加者数とそのレベルがどんどん上がっていったため、そうしないと合格者をふるいにかけられなくなっていったのです。
年々増加していく砂糖に群がるアリたち。
思うに日本を代表するような優良企業も設立当初は熱意と志ある人材が集まっていたはずです。
自分の能力を120%発揮し、世界を驚かせるような仕事がしたいと、まだ無名の新興企業に集結した若者たちの頭には待遇のことなどさして重要な問題ではありませんでした。
ホンダの二代目社長になる河島喜好氏は、「まだ大卒出の人に払うような給料をうちではだせない」という本田宗一郎に「それでもいいですから」と言って、入社します。
就職難のさなか、浜松では有名な技術者のもとでエンジニアとしての仕事ができるのなら、それで十分だと。
しかし企業というものは長く続くとどうしても砂糖に群がるアリたちを呼び寄せるようになるものです。
離職率や30歳時点での平均年収を調べたり、合コンでもてそうだ、友人や親戚に自慢できそうだなんて理由で就職先を天秤にかける。
内実はこんなアリたちで水ぶくれしている「優良企業」に投資しても大きなリターンが得られるとは思えません。