カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

2013年06月

金貨とアンティークコイン投資 その2

「ただ金の塊を売るんじゃ儲からない、彫刻して付加価値をつけて売ろう」


として各国で金貨が製造販売されています。有名なものにはカナダのメープルリーフ金貨などがあります。


売買の際には、金貨の彫刻のプレミアム価値も考慮されるようですが、もし傷をつけてしまってその価値が損なわれてしまうと、金現物の価値しかなくなります。


また売買の際のスプレッド、買取価格と販売価格の差もゴールドバーに比べて大きいです。


ただし、数万円から購入できるので、気軽に現物の金に投資したいと思った場合にはいい選択肢になると思います。


金貨、金貨といったら、西洋の童話にしか出てこないものかと思っていましたが、意外と身近に投資できるようで新たな発見でした。

金貨とアンティークコイン投資 その1

金、いわゆるGOLDですが、好きな人も多いみたいですね。


個人的には貨幣経済が崩壊する日はこないと思うので、金への投資にはほとんど関心がありません。


インフレ対策としては有効でしょうが、投資としてはかなり保守的な部類に入ると思います。


すでに資産を築いた人が金庫の中のゴールドバーを見て、ニヤニヤするのにはいいと思いますが。


私の場合は、他の投資商品、株式などが非常に割高なのに金価格は逆に下落している、といったような局面がもし出てくれば売買差益を狙って積極的に買うこともあるかもしれないといった程度です。


さて金への投資を考えた場合、今回私が買った金のETF以外ではやはり金そのものの所有が考えられます。


毎月少額から積み立てできて、いざというときには現物の金と交換できる純金積み立てや、ゴールドバーいわゆる金の延べ棒を購入する方法などがあります。


金への投資などは今まで全く考えたことがなかったので、今回始めて知ったことが500g未満のゴールドバーの売買にはバーチャージという手数料が発生することです。


500gのゴールドバーでも今だと200万円以上するので、ちょっと庶民的な投資とは言いがたいです。


より少額でかつ手数料を抑えてということであれば、金貨への投資があります。

貴金属ETFを買ってみる

さて、商品投資を始めてみようと思っても、徳川家康のように米蔵に米を蓄えておくわけにもいきません。


かといって、先物取引で商品投資をやるつもりにもなりません。先物取引はFXだけで充分です。


となると最近出てきたETFがいいんじゃないかと思って調べてみましたが、まだありとあらゆる商品のETFがそれほど一般的に普及しているというわけではないようです。


そこで手数料の面から考えて、金、銀、プラチナなどの貴金属のETFなら中長期投資向きかと感じました。


とりあえず株式の配当金の一部を回す形で、三菱UFJ信託銀行の純金、純プラチナ、純銀のETFを1口ずつ買ってみました。


証券コードは1540、1541、1542になります。


商品投資で儲けてやろうというよりかは、こういうものの価格変動も頭に入ってくるようになると、何か他の投資に役立つこともあるのではないだろうかといった感じです。

徳川家康と商品投資

何も仮想のTVゲームの世界だけではなくて、徳川家康は実際に米の転売で資産を増やしていたようです。

覇王の家〈上〉 (新潮文庫)覇王の家〈上〉 (新潮文庫) [文庫]
著者:司馬 遼太郎
出版:新潮社
(2002-04-30)





司馬遼太郎の『覇王の家』には、徳川家康が街中の米価が上がると城の米蔵を開いて米を売り、逆に安くなると金銀で米を買って米蔵に入れたというエピソードが載っています。


天下を取って駿府に隠居したあともこの癖が止まず、下々の人たちは少々あきれていたとかなんとか。


徳川家康くらいの資産があれば、金銀にも米にも事欠くわけはなく、商品投資で大儲けする土壌は整っていたことでしょう。


また『覇王の家』の中ではさらに徳川家康が相当倹約家であったことが分かるエピソードがいくつか載せられています。


あるとき、諸侯たちと庭園にいた家康は、水鉢で手を洗ったあと、懐からちり紙を出して手を拭こうとしましたが、風に乗ってそのうちの一枚が飛ばされてしまいました。


家康はあわてて茂みの中まで追いかけていって、ようやくちり紙を拾ったのですが、そのあまりのしわさを見た若い近習が声を忍んで笑ってしまいました。


それを見た家康は不機嫌になってこう言いました。


「おのれらには不本意かもしれぬが、わしはこれで天下を取ったのだ」


天下を取るのも資産も築くのも運や偶然によるものではないことが分かります。

信長の野望と商品投資

商品投資というとアホな私の頭に思い浮かぶのは、信長の野望などの戦国シュミレーションゲームのことです。


シリーズものでいつまでも続いている人気ゲームですが、大昔、私が遊んでいた頃の攻略の仕方は大体同じです。


まず開墾や商業都市開発を行い、石高や税収を増やします。


農地も商業都市も開発できる余地には限度があるので、限界に達して税収の伸びが止まったら、それまでにある程度たまった米とお金を相場を見ながら転売を繰り返します。


つまり、米が安いときには米を大量に買い込み、逆に米の相場が高いときには大量の米を売り払います。


売買の規模が大きくなってくると、売買差益が税収よりも遥かに大きくなるので、お金と米がものすごい勢いで増えていくようになります。


さて、お金さえあれば、兵士を大量に雇用したり、他国の武将を引き抜いたりと何でもできるので、金で作った軍隊で他国をどんどん攻めていきます。


占領した他国でも同じ事を繰り返すと、雪だるま式に資産が増えて、あっという間に全国を統一することができます。


あまりにも単純ですが、商品投資の基本はこれと同じで「安いときに買っておいて、高くなったら売る」だと思います。

商品投資はどうか?

大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代 [単行本]
著者:ジム・ロジャーズ
出版:日本経済新聞社
(2005-06-23)





アマゾンで中古本が1円になっていたので、なんとなしに買って読んで、商品投資に関心を覚えました。


(アマゾンで中古本が1円になっているのを見るとクラクラッとくる私は変態でしょうか?誰も見向きもしていないというところに興奮します)


さて、このジム・ロジャーズという方は典型的なスイングトレーダーで、『中国の時代』という本を書いて中国株を大推奨していたかと思うと、リーマンショックが来たとたん、さっさと中国株を売り払ってしまっていたというような人です。


ジム・ロジャーズ中国の時代ジム・ロジャーズ中国の時代 [ハードカバー]
著者:ジム ロジャーズ
出版:日本経済新聞出版社
(2008-06-14)

こういう人が書いた本を読んでものまねしてみようというのは非常に危険ですが、考え方自体はやはり参考になります。


本書の内容を一言にまとめてしまうと、株式と商品は逆の相関関係にあって、株価が上昇するときには商品価格が下落し、逆に商品価格が上昇するときには株価は下落する傾向にあるというものです。


したがって商品に投資していないならば、本当の意味での分散投資を行っているとは言えないということ。


「ほんまかいな?」と思うところもありますが、投資対象が広がるのはよいことです。ちょっと実験的に商品投資を始めてみようかと思います。

バブルのときに何に投資するべきか? その5

投資ではなくて、消費してしまうのも一つの手だと思います。


卑近な例ですが、私の住んでいるような田舎だと車は生活必需品です。一家に一台ではなくて、成人だと一人一台がけっこう普通です。


さて、そうなると車の買い替えの需要は何年かに一度は必ずやってきます。


車の価格は好景気になろうが不景気になろうがそんなに変わるものではありません。


好景気になれば高級車がよく売れたり、不景気になればエコカー補助金とかが出たりはするでしょうが。


一方、株式はバブルから大不況に転落すれば、2分の1、3分の1はごく普通、甚だしい企業に至っては10分の1にまで下落するものも珍しくありません。


つまり大不況のときに株式市場に現金を放り込むと、2倍、3倍は普通、果ては10倍になることも珍しくないということです。


不況になったからといって、半額にすらならない車の買い替えを景気の大底で行うのはかなり損です。


もっとも買ってる人は「エコカー補助金出てラッキー!」とか思ってるかもしれませんが、同じお金でトヨタの株式を買って数年寝かせておけば、タダで新車が手に入るか、同じ金額のトヨタの株式が手に入ります。


株価が2倍になるとはそういうことです。


将来必ずある大きな消費は景気の良いときに前のめりで終わらせておき、不況時に集中投資できるような体制を整えておくというのが理想的です。


考えればいろいろ出てきそうです。例えば住宅のリフォームとか。「リーマンショックで仕事ないから、うちは半値でもやらせてもらいます」なんて工務店はありません。


こうしてみると、すべてのものがバブルと大不況の間で激しく価格変動するわけではないことが分かります。


そのあたりをうまく観察すれば、資産形成の一助にはなりそうです。

バブルのときに何に投資するべきか? その4

実物不動産に投資するのもありだと思います。


株価は最近の急落で底値から倍とまではいきませんが、それでもかなり上昇しました。


一方、不動産のほうはどうか?


香川県の月刊不動産情報誌200円くらいで買えるので、ときどき見ているのですが、別に不動産が値上がりしたという感じはまだ全くしません。


ただ成約率は消費税増税前の駆け込み需要もあってかかなり上がっているように思います。


不動産は相対取引なので、バブル天井前の好景気ぐらいまでなら物件や売主の状況によってはかなり割安なものを手に入れるチャンスはあるように感じます。


不況のときの方が不動産も良い案件が出てくるというのは真実だと思いますが、不況のときは証券市場の方がかなり特殊な状況になると私は思っています。


http://bit.ly/aGMpqX


リーマンショック頃から見ているJ-reitの情報サイトですが、リーマンショック後には利回りが20%を越えたり10%後半台のreitが本当にゴロゴロしていました。(はて、まぼろしでも見たのでしょうか?)


今見ると昨年くらいの武田薬品などの高配当銘柄程度の利回りにもちょっと見劣りするくらいです。


私の住んでいるうどん県だとワンルームマンションとかは新車一台分ぐらいから買えるものがあります。


今からJ-reit買うくらいなら、そういう少額でテストできる不動産を買って失敗するほうがまだましだろうかと思います。


J-reitの経営体制にはかなり不安を感じるところがあります。それだったら自分の手で失敗したほうが経験だけは残るし、感情的に納得できます。


J-reitが異常値をつけるときはまた来ると思いますし、一方、実物不動産は実体があるがゆえに、下がるといっても限度があります。


逆もしかりで、上がるといってもその流動性の低さゆえに証券市場のようなパニック現象が起こることは、不動産の場合あまり考えられません。


株式に比べて不動産のほうがその流動性の低さ、個別案件の多様さから、好景気時に行う投資としての耐性があると私は感じていています。

最新コメント
バナーエリア

脂硯斎書房