カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

2013年07月

2009年の退場劇 その2

デイトレの失敗となった大きな原因の一つはpipsを欲張ったことでした。「月間200pipsくらいはとらないといけない」なんて当時は考えていました。今思うと、月間30~50pipsでも十分です。


30pips×100枚=30万円


昼間はワープア労働でも、余裕で中級サラリーマンレベルの収入に復帰できます。


一方、スイングトレードの失敗の原因となったのは、利益を欲張ったことでした。


ドルを素人丸出しの逆張り買い。


直近の安値が確か95円くらいで、「このラインは大丈夫だろう」と勝手に思い込んで、さらに難平買い。


何円戻ったら、利益がいくらになるなんて妄想してました。


最終的にはドルが70円台中盤まで下がったことを考えると、ギャグとしても寒すぎるお花畑脳です。


たった3円下がっただけでロスカットされるようなポジション取りでした。


ロスカットラインが近づいては入金を繰り返し、とうとうお金がなくなった最後にロスカット……。


むしろお金がなくなってよかったといえます。あったらあった分だけ飲み込まれていたでしょう。


「もうこんな博打はやめよう」


以来、今年に入るまで、為替の短期トレードは一度もやっていませんでした。

2009年の退場劇 その1

私がFXの口座を初めて開いたのは2009年のことです。2009年のうちに退場することになりましたが、その過程をちょっと振り返ってみます。


「なんだこれは!」


最初のトレードでは、あまりにめまぐるしく変化する口座金額に驚嘆しました。



「こっ、これは本当に儲かるかもしれない(←アホ)」


もうサルのようにデイトレを繰り返しました。逆張り、順張り、様々なテクニカル指標を適当に組み合わせて……。素人丸出しでした。さて、トレードの結果の方は、月の半ばまでは調子の良いときがあっても、月末では必ずpipsはマイナスになってました。


呪われたかのように常にマイナスです。


(今思うと、ある程度のトレード回数をこなすと必ずマイナスになるような負の優位性を持ったトレードを知らず知らずのうちに行っていたのだと思います)


そういう状態が約半年続き、次第にトレードに対する情熱は失われていきました。人間成果の出ないことを半年以上続けるのは難しいようです。


毎日のようにしていたデイトレも次第にやらない日も増えていき、「これはやはり天才でもないとできないことなんだ」と思うようになりました。


だって、毎月常にマイナスですから。


「……。でも、スイングトレードなら儲かるかもしれない(←アホ)」

またやらかしてスイングの道へ

よくある例のやつです。


デイトレで取ったポジションを損切りできず、スイングトレードになってしまい持ち越してしまう。


またやってしまいました。


1枚のトレードなので、金額的な影響は軽微なのですが、ワープア脱出にはデイトレしかなさそうな現況では、心理的なダメージの方が大きいです。


「まだこんなことをやっているのか」


と。


しかし、チラチラと中長期チャートを見ているうちに、スイングトレードも改めて取り組んでみる価値はあるのではないかと思い直すようになりました。


「スイングトレードのポジションや相場観がある程度正確なら、それが日々のデイトレのために灯台のような役割を果たしてくれるのではないだろうか?」


また、昔とは様々な外部状況も変わり、自分の心理状態も変わっているので、再度チャレンジしてみる価値はあるかと。


というわけで、カモネギ伯爵Jr.のスイングトレード編が始まります。


もっともデイトレ編、スイングトレード編は将来ボツ記事カテゴリに入る可能性はあります。利益が出せなくなって消えていくブログが数多いことからも分かるように非常に難しい分野です。


ましてや、利益すら出せていない人間については何をかいわんや。


ただ、カモネギFXそのものはいろいろな記事カテゴリが存在するので、多分長く生き残ります。分散運用です(笑)

節約しなくてもいい人

逆説的なようですが、貧乏人です。


私の場合、普通のサラリーマンからワープアに転落して気づいたことは、隠れ肥満とでもいうような無駄遣いや浪費を知らず知らずに行っていたことです。


ワープアになって月日は流れ、それまで気づかなかったかなりの無駄遣いや浪費がリストラされました。


それ自体はいいことなのですが、ここに一つ問題があります。


チューリッヒの公理を聞くまでもなく、節約ではワープア脱出は不可能です。


なぜか?


貧しき人たちは常日頃からほぼ無意識のうちに節約に精を出しているため、その効果というのが極めて薄くなっているからです。


思い当たるところはないでしょうか?


ほぼ本能的に毎日節約のことを考えている(悲)


逆から見ると、節約の効果が極めて高いのは高収入のお金持ちの人たちです。


年収1000万の人が従来の生活より100万のキャッシュを節約することはかなり実現性の高いことでしょうが、年収200万の人が同じ金額を節約しようとすると、これは生死をかけた戦いになります。


高収入の人ほど単純な節約の効果が高いのに、そこには意識がいかずにおかしな投資に手を出してしまう。


低収入の人ほどありとあらゆる節約戦略が既に実行に移されているのに、道端に落ちているお金でも探すかのようにまだ節約のことを考えている。


なかなか現実はうまくかみ合わないものです。


もし今あなたが貧しい状態であるというのなら、節約は既にやっているはずだし、そもそもそれはやって当たり前のことで、改めて強調するよような話ではありません。


もし、節約のことしか考えられないのなら、このブログは10年後も20年後も貧乏なままでしょう。


私たちに必要なのは節約以上の何かです。

中国古典と資産運用

あたかも地価が徐々に上昇するかのように、中国古書の値段が上がっていると感じ、中国古書の収集を始めました。


しかし、ちょっと心にひっかかるところがあります。


「はて、自分は値上がりする本を見てニヤニヤしたり、さらにはそれを売るために買っていたのか」


いや違う。本は自分が読むために買ってきたものだ。


土地は自分が住む家を建てたり、あるいはアパートやビルを建ててビジネスに利用したりと、何か有効活用するために買うものです。


もちろん土地を転売して儲ける人もいるでしょうが、それは土地活用の本流ではなく、極一部の不動産屋や個人がやることです。


同じように古書の転売は古本屋にまかせておけばよく、私は中国古典を自分のためにどういうふうに有効活用するかを考えるべきではないか?


そこで、これまでそういう視点で中国古典を読んだことはなかったのですが、資産運用に役立ちそうな知識がそこから得られないだろうかと考えるようになりました。


チャート分析をするテクニカル派、財務諸表を分析するファンダメンタル派、投資にはいろいろなアプローチ方法があります。


そういうのはそれが得意な人に任せるとして、では私は中国古典に学ぶ歴史循環派という立場を取ろう。


中国古典に見られる人間の思考や行動パターンは現代の投資市場にも再現されるものではないかという学派です。


というわけで、中国古典に現代の資産運用の知恵を見つけようとする試み、中国古典と資産運用編がスタートします。

中国古書蒐集 その2 李卓吾先生批評西遊記

明代に流行した長編小説の『三国志演義』、『水滸伝』、『西遊記』、『金瓶梅』をその作品のクオリティの高さから俗にまとめて四大奇書と呼びます。


のちに『金瓶梅』がちょっとエロすぎるというので、これを除外して『紅楼夢』を加えたものを四大名著と呼ぶようになりました。


さて、『西遊記』というと、今の若者は知らないかもしれないかもしれませんが、TVドラマの夏目雅子さんの三蔵法師を思い浮かべる人も多いかもしれません。


小説のほうは全100回の超長編です。李卓吾先生というのは、明代の著名な思想家で、出版元が売り上げを上げようとその名を騙ったものです。李卓吾とは関係ないが、その批評には読む価値ありということで、現代にまで伝わっています。


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墨摺りの状態がよくないように見えますが、『李卓吾先生批評西遊記』は、中国には中国歴史博物館と河南省図書館にそれぞれ一部しか現存していないので、超希少です。


さて、戦乱の多い中国ではけっこう簡単に書籍が滅んでしまいます。中国で早くに滅んでしまった書籍が日本とかの海外で発見されるということは、わりとよくある現象です。


『李卓吾先生批評西遊記』は、日本の内閣文庫にも一部現存しているようです。


レプリカとは言え、明代の出版物を自分の手元で読めるのは、娯楽としては気持ちのよいものです。


中国茶でも飲みながら読めば、気分はもう中国。老後が楽しみですな。

アマゾンチャイナで本を買う その2

21000円くらいで買えました。「うわっ、高い」と思う人ばかりでしょうが、これはあくまで趣味の世界の話ですので……。


定価は3万円以上するのですが、4割引くらいで購入できたので、送料込みでも、中国のリアル書店で購入するよりもずっと割安です。


ちなみにアマゾンチャイナの海外発送の送料は110元で、今の為替レートだと2000円しないくらいです。


本の重量や冊数に関係なく1タイトルの書籍ごとに110元かかるので、できるだけ高くてボリュームのある本を買うと、お得ということになります。(逆に安すぎる本を買うのは送料チャージばかり高くついて損とも言えます)


今回の例だと、日本にいながらにして、中国のリアル書店で買うよりも安く本が買えました。


給与、物価水準が違うので、すごく得した気分です。


中国人研修生が日本で爪に火をともすような倹約生活を送るのは、日本で稼いだ円を中国に持って帰れば、一財産になるからです。


同じように日本で稼いだお金で私が中国の商品を買うのはよい消費活動だと思います。


また、海外サイトから直接買うと、国内サイトを通じて買うよりも割安になるというのは、多分かなりある現象だと思います。


海外生産の商品をよく買う人は、ちょっと留意してみる価値があると思います。


webページ一つ違うだけで、同じものを買うのにも払う金額は全然違うというのが、ネット時代の購買現象です。

アマゾンチャイナで本を買う その1

株式や高金利通貨、商品ETFだけ買うのもつまらない。もっとしょうもない骨董と言えない程度の実物商品すらも、ネットインフラの普及によって値上がりするようになるはずだ、という思惑で始まった中国古書蒐集編です。


無駄遣いの名目が立ってうれしいです(^^)


これからインフレになるのは分かっているだから、使っちゃえー。


さて、中国の本を買うときに一番安く買える方法は、中国国内に住んでいてネットで一番安いところを探して買う方法です。中国の書籍は新刊でも値引率が高くて、ネットで見ると値段はけっこうバラバラです。


中国国内なら送料はタダみたいなものなので、これが一番割安な購入方法になるでしょう。もっとも今私は日本に住んでいるので、この方法で本を買うことはできません。


次に安いのが、中国のリアル書店で買う方法です。定価、あるいは定価から10~20%くらいの割引価格で購入できます。留学中や出張中なんかはこの方法で買っていました。実際手に取って内容を確認できるので、間違いがありません。


最後にもっとも高いのが、日本の中国書籍を輸入している書店を通じて買う方法です。定価の3倍から2倍程度で買うことになります。これでも割りに合うという人もいるでしょうが、今では私はほとんど利用することはありません。最後にこの手の書店を利用したのはいつだったでしょうか?大学生のとき?


とはいえ、これは新刊書に限った話で、中国書籍の中古本を扱っている日本の古本屋には、中国国内よりも割安な価格で販売されている中国古書もかなりあるので、そういうものを最近新たに買い始めました。


「おっ、これは今の中国国内の相場よりも全然安いし、再刊されるとしても、この価格で販売するのは無理だろうな」


というようなものをです。


ところで、唐本、いわゆる糸綴じの昔ながらスタイルの線装本ですが、現代に古典が唐本のスタイルで復刻販売されるときには、収蔵目的で買う人も多いらしく、中古で買おうと思ってもそんなに安くはなりません。


むしろ値引率の高い新刊で発売されるときに買うのが一番安く買えそうだと思っています。


今は日本に住んでいるので、中国国内でネットで一番安いところを探して買うということはできないのですが、その次に安く買える方法を見つけました。


アマゾンチャイナで買って日本に発送してもらう方法です。


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そこで今回買った『李卓吾先生批評西遊記』全16冊ですが、さて一体いくらだったでしょう?

中国古書蒐集 その1 凌刻套板絵図西廂記

元代に流行した戯曲を俗に元曲といいますが、王実甫の『西廂記』はその中の最高傑作とされています。


歴史上、あちこちで何度も出版されたため、文章の構成や原文の語句に様々な異同が生じていますが、こういう書籍の流通の過程を専門に研究する学問を版本学などといったりします。


学者だけでなく、実際に大量の古籍を取り扱う中国の公共図書館では必須の学問です。


さて、明代に江南湖州の凌家が刊行した朱墨二色刷りの『西廂記』は、テキストの内容だけでなく、彫刻の技術でも非常に優れているということで、2005年に上海古籍出版社が原寸大のまま復刻出版したのが、本書になります。


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(ペタペタと蔵書印が押してあるのは、歴代の所有者たちが「これは俺のもんだ!」と自己主張していった結果です。犬のおしっこみたいですね)


こういう古代の唐本の復刻版というのは、今でも細々と出版されていて、留学当時、全く骨董品に興味のなかった私も、高くはないしおもしろそうだということで、何点か買って帰国しました。


2005年に1500部刷られたきりですが、唐本スタイルの復刻版というのはどうも値上がりしやすい傾向にあるようです。


一般に中国の書籍の値引率は高くて、大型書店でも会員カードを作っておけば、10%引きくらいになるところがほとんどでそういう会員になってなくても普通に20%引きにしてくれる書店もあります。


この本の定価は298元で、私は確か大学の中の書店で2割引くらいで購入しました。「三千円か四千円程度なら安いし、きれいだから買ってみようか」と当時思った記憶があります。


中国最大の古書販売サイト孔夫子旧書網では過去の売買履歴も見られるので、この書籍について調べてみると、最初は定価以下の価格で売買されていたのが、次第に値上がりしていき、近年では定価の2倍程度でも買い手がつくようになっています。


再版されたら値崩れするかもしれませんが、そのときにはまた出版元が値上げをしてくるのは必定ですし、それに数の少ない古い出版物のほうが希少とされる傾向にはあるようです。


さて、私がしわしわおじいちゃんになるころにはどういう状況になっているでしょうか?


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まったりと本でも読みながら待ってみましょう。

貴金属ETFの積立を始めてみる その3

高金利通貨は基本的に積み立てるだけで売却しないものとします。株式の長期ホールドと似たような感じの扱いです。


金、プラチナ、銀ETFについては明らかに割高だという局面を迎えたら売却して、現金(cash)か高金利通貨に変えようと思っています。


また、貴金属ETFの購入資金を高金利通貨の証拠金から充当するとなると、高金利通貨のレバレッジは2倍どころではなくさらに高い状態になります。


ただ、貴金属ETFを本当に安いところで拾えていれば問題ありません。例えば、リーマンショックによって金の価格も暴落してますが、本当に安かった2000年前半に金を買っていれば、その下落も含み益の減少程度に止まります。


いざというときには貴金属ETFを売却して、高金利通貨の証拠金として振り込みます。


また、高金利通貨も貴金属ETFのどちらも割高だという局面ではSBIFXトレードの口座に積立金を入金するだけに止めて、高めになりがちなレバレッジを低下させて、何らかの暴落局面を待つようにします。


絵に描いた餅、ここに極まれりといった感がありますが、こんなふうにくるくると回転させていこうと思っています。


貴金属ETFの積み立てには10万円以下の取引手数料無料の松井証券の口座を使います。


あと、この試み全体が生命保険の代用ですので、それ相当の出費が発生した場合には、取り崩すことがあります。


さて、どうなるでしょうか?レバレッジ破綻してしまわないようにがんばってみようと思います。

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