カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

2013年11月

信念を持てないものはバラバラに飛び散っていく

ネットサーフィンしていると、フラフラと株式売買を繰り返してしまっているブログをたまに見かけます。儲かっているのならいいのですが、そうでないと今回の記事タイトルのようなことを考えてしまいます。


人事ではなく、自分の過去の経験からも、「儲かる」と人から聞いて買ったものやしたことはいつの間にか自分の元からバラバラに飛び散って消えてしまいました。


あとから考えるとそれらは別に間違っていたわけではなくて、自分が信用することができなかったために手放してしまっただけのことでした。


つまり、何に投資するかではなく、何なら自分が心から信用できるかの方がはるかに重要です。


2000年代前半の中国の経済成長を目の前で見てきたので、中国企業の経済成長には微塵の不安もありません。今でも散々バブルといわれる中国経済ですが、実はまだ初動の段階だと私は思っています。


一方、中国人のダメダメ具合もさんざん見てきたので、失われたのが10年だろうと20年だろうと、日本企業の将来性にも少しの疑念を持つことがありません。日本企業が中国企業に劣っているとはとても思えません。


私の戦略は素人でもできる株式の超長期チャートの上昇気流に乗ること。日本株も中国株も多少ポートフォリオは変化しても墓場まで持ち続けるつもりでいます。


うまくいっている投資ブログは良いときも悪いときも信念を持った投資を一貫して守り続けているように見えます。

田舎の方が有利な時代になりました

もっとも限定つきの話で、貧乏人にとってはです。


インターネットの普及によってネットを活用したサービスについては都会と田舎の格差がなくなりました。


むしろ生活コストが安い分、田舎の方が有利になりました。


銀座の一等地でデイトレードしたからといって、勝ちやすくなるわけではないし、山陰地方の山奥で長期投資用の株式を買ったからといって、「あなたは遠方にお住みだから手数料が高くなります」と言われることはありません。


ヤフオクに出品されているB級アンティークを入札するのに、し○くの田んぼの中に住んでいるからという理由で入札拒否されることはありませんし、何よりも都心との家賃の差を考えると、アンティークの保管コストは田舎の方が明らかに安いです。


ネットのみで展開するなら、デイトレーダー、長期投資家、コレクター、どれも田舎の方がコストが安くて有利です。


金持ちはどんどん都会に行って、良い生活を享受して下さい。


でも貧乏人が都会に出て行くのは自分から望んで搾取されにいくようなものです。






出版社が幸福の科学系でちょっとあれな感じはありますが、原著は安田善次郎の『富の活動』です。


「東京商人のその過半数は、ようやく収支が揃い、わずかに三度の食事が食えていくぐらいの悲惨な有り様である。これを見たら何も羨ましがることはあるまい。難儀をして食ってただ生きているだけならば、わざわざ祖先の頃から住み慣れた故郷の地を捨てて、この空気の濁った東京に出てきて寿命を縮める必要もないのである」(p.127)


行き詰ったら、故郷に帰ってみるのも良い手だと思います。親孝行にもなるし、一石二鳥です。

中国古書蒐集 その4 戚蓼生序本石頭記(2)

これは1975年出版の本、全八冊、定価は11.5元。1975年の11.5元にどれくらいの価値があるのかは私にもよく分かりません。

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こちらは2006年出版の本、全4冊、定価は320元です。中国も豊かになったとあってか、ハードカバーの頑丈な本になりました。

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文化大革命の大混乱から奇跡のような経済成長の過程で、ものすごいインフレがあったのは確かだと思いますが、単純に額面比較すると、約30倍近く値上がりしています。


1975年版も2006年版も元をたどれば民国時期に出版された書籍の復刻影印本で、どうでもいい出版者の序文が異なる以外は、どちらも内容は全く同じです。


ちなみに中国の古書市場では2006年版は定価よりも安く買える一方、1975年版は2006年版の2倍くらいします。


ということは、1975年に買った本をずっと持ち続けていたら……。


それにしても、書籍の装丁は1975年版の方があきらかに粗末です。しかし不思議なことにサファイア色の1975年版の方がなにかみやびな感じがするのはなぜでしょうか?


同じ書籍でも出版年代が異なれば、装丁は全く異なり、なつかしき昔の本を手に取ると、あのころの記憶がよみがえる。


となると、本との出会いは一期一会ということになるのでしょうか?

中国古書蒐集 その4 戚蓼生序本石頭記(1)

実際に1970年代と現代とでどれくらい中国書籍の値段が変わっているのか比べてみたいと思います。


さて今回取り上げる書籍『戚蓼生序本石頭記』は、戚蓼生という人物が序文を書いた『紅楼夢』という意味です。


『紅楼夢』は最初期、手書きの抄本の形で少しづつ流通し始めました。


尋常ではないおもしろさに民間でも話題になり、それが時の清朝皇室の目にも留まるようになりました。


『紅楼夢』の作者、曹雪芹は別に小説の舞台を当代の清朝皇室に設定したわけではないのですが、読むほうでは勝手な想像を膨らませます。


また曹雪芹自身が経験したことが『紅楼夢』の中に色濃く反映されていることから、その想像もあながち外れたものではないところもあり、時の朝廷から発禁処分の扱いを受ける書籍となりました。


もっとも、読みたいという人々の欲求は押し止めることはできず、『紅楼夢』は手品のようにその書名を変え、民間で流通し続けます。


『石頭記』は数ある『紅楼夢』の異名の一つです。

1970年代の中国に投資していたら…… その2

吉川 幸次郎
筑摩書房
1979-04


吉川幸次郎という京大教授だった著名な中国文学者が、中国留学時代の思い出についてインタビューを受けた記事が載っています。


その中で、彼が大学生の頃、つまり1920年代の中国書籍は安かったのですかとインタビュアーが聞いているところがあります。インタビュアーは単純に昔の方が本の値段が安かったのではないかと思ったのでしょう。


吉川幸次郎はこう答えています。


「そうですねえ。いまの中国の本ほど安くはない。とにかくいまの中国の本、世界中で一番安いでしょうな、違いますか」(p.49)


インタビューが行われたのは、1974年です。


吉川幸次郎はこの後、1980年に死去します。おそらくこのインタビューに答えた時期が、彼が青年時代から一貫して買い続けた中国書籍の値段が最も安かった時期だと思われます。


この一事から、中国が文化大革命の大混乱のどん底にあるときに、ほとんどの中国国内の物の値段が下落したことが推測できます。


このときの中国に何らかの形で投資できていたら……、というのは実現不可能な妄想ですが、もしこの時期の中国がどん底の状態にあるということにいち早く気づいていたら、中国市場が開放されると同時にスタートダッシュで投資することができたはずです。


歴史は繰り返す。


日本の近くに今まさにどん底の状態にある国がありますよね。


かの国の現況を見るに、私はどうしてもそこに昔の中国の姿を連想します。

1970年代の中国に投資していたら…… その1

今頃億万長者になって優雅なリタイヤ生活を送っていることでしょう。


もっとも当時中国は文化大革命の動乱のさなかにあったので、現実的に投資することは不可能でしたけれども。


さて何をもってそれが分かるか?


島津法樹さんの本を読むと、1980年頃、アフガン・ムガール貴族の衣装が国際オークションカタログに載ったのを見て、アフガニスタンの動乱を予測していたりしています。


亜細亜、骨董仕入れ旅
島津 法樹
講談社
2004-09



アンティークの動きを見ると、その国の政治、経済の状況が透けてみえることがあるようです。


アンティークとはいかないまでも、私の場合、中国書籍の価格変動を見ると、1970年代の中国がどん底の状態にあったことが分かります。

高金利通貨積み立て雑感 その15

現在の積立金はわずか14万円ですが、もっと積み立て金額が貯まれば、おもしろいレバレッジの使い方ができそうです。


物入りのいうときには株式を売却して現金化すればいいと思っているくらいの全力投資家のため、私には貯蓄というものがほとんどありません。


しかし高金利通貨積立のレバレッジをうまく使えば、状況次第ですが、無金利の個人版消費者金融を創設できそうです。


なんじゃそりゃ?


原理はこうです。月々1万円の積み立てていくと、今から6年くらいで80万円くらいの証拠金には膨れ上がっています。ポートフォリオのポジション総額は160万円程度、レバレッジ2倍くらいになっていて、スワップ金利も貯まり、市況もよく、ある程度の含み益があると仮定します。


最大レバレッジ25倍ということは、含み益のある状態では160万円のポジション総額に対して、わずか6.4万円の証拠金があればよいということになります。


つまり、好況で高金利通貨のポジションに含み益があるときには、レバレッジに多少融通をきかせて、証拠金を他の用途に流用しても間に合います。


80万円の証拠金のうち、含み益の状況次第では50万円くらい出金してもびくともしなさそうです。ちょっとしたミニマム消費者金融です。しかも無金利、無期限の。


市況の状況次第という限定つきですが、インデックスファンドの積立ではこういう芸当はできません。あちらは出金するときは必ず利確して税金を払わないといけません。


さて、一年あまりの高金利通貨の積立で抱いた感想はこんな感じです。今後もときどきポートフォリオを公開しながら、推移を見守っていきたいと思います。

高金利通貨積み立て雑感 その14

延々と書いてきましたが、最後の雑感です。


主要金融商品の中では株式の成長力が一番高く、これをメインのポートフォリオに置くべきだと感じています。


ではサブ的な投資手段として高金利通貨の積立特有のメリットはないだろうか?


例えばインデックスファンドの積み立てではできないけれども、高金利通貨の積み立てならできること。


やはり高金利通貨の積立の最大のメリットはレバレッジが使えるということになると思います。


例えば、高金利通貨が安値圏にあるなら、レバレッジを効かせれば少額でも最初から比較的大きなポジションを構築できます。


あたかも少額の頭金で不動産を買うかのごとく。


最大レバレッジ25倍というのは、安値圏で使うのならかなり安全な武器になります。


安値で買った。


下がったのでレバレッジを使って追加買いした。


するとさらに下がったので、また追加買いした。


と、一見ものすごく危険なことをやっているように見えますが、レバレッジ25倍というのは、想像以上に余力があります。


天井でレバレッジを使って大損した話はよく出てきますが、大底でレバレッジを使って、資産を築いた話はあんまり聞きません。


でも実際にはそういううらやましい話は数多くあるはずです。

高金利通貨積み立て雑感 その13

もう本を置く場所がねえよ。


既に中国の古書とか、投資関連の書籍とか、歴史小説とか、いちいち計ったこともないですが、既に多分1トンは軽く越えている本にうずもれるような生活を送っています。


Qさんは仲介して利鞘を稼ぐ街の不動産屋よりもただの素人の方が不動産の値上がりの恩恵を受けて金持ちになったと言っています。


同じように転売して利鞘を稼ぐ骨董屋よりも素人コレクターの方が骨董品の値上がり益をもれなく受け取れるため、有利であるといっています。


アンティークは末永く所有して、それを楽しむとともに、親から子、子から孫へと受け継ぐくらい長い投資期間を持つのが理想的です。


株式と同じようにオートマティックに成長していくアンティーク資産。


ただ、書籍の場合には保管スペースが必要だったりと、アンティークはその性質がどれも一長一短のところがあるので、今後何を集めていくかはさらに検討したいと思います。


毎日株が上がった下がったなんて記事ばかりのブログよりは、古い中国切手や中国書籍が出てくるブログの方がなんかみやびです。


投資するだけでなく、アンティークを所有することによって、生活に潤いをもたらすという一石二鳥を狙いたいと思います。


良いアンティークに囲まれた老後とか理想的ではないでしょうか?

高金利通貨積み立て雑感 その12

日本ではただの古本としか見られていない中国古書が、中国大陸では既に品薄になってアンティークに準ずるような価格と扱いを受けているというのは以前の記事で書きました。


この状況はおそらく今後もずっと続いていく現象だと思われるので、バブルがやってきても蒐集する書籍に困るということはなさそうです。「古本が高すぎて買えない」なんて現象はバブルになってもまず起こらないと思います(笑)


日本の古書店は戦前や清代以前に出版された線装本のようなクラシックが高価であることには敏感ですが、大陸の方では既に戦後から80年代くらいの出版物も値上がりを始めています。


よくよく考えてみると、清代くらいには当時の出版物には骨董的価値なんてありませんでした。清代中期以降は太平の世で、日本の江戸時代のようにいろいろな文化が栄え、俗に四大蔵書家という人たちも出てきましたが、彼らが蒐集の対象とした書籍は、宋代、元代、よくても明代の良質な書籍までで、清代の書籍はただの本でしかありませんでした。


しかし時は流れ現代になると、宋刻本、元刻本などの貴重な書籍はそのほとんどが公共図書館に所蔵されるところになり、一方清代の線装本さえも馬鹿みたいな値段で売買されるようになりました。


今、現代風の洋装本の中国古書も時間が流れれば、必ず骨董品的な扱いを受けるようになります。


その点は良いとして問題は別にあります。

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