それはサービスや商品を利用したことがあって、よく知っている会社に投資することであるとマゼランファンドのスーパーファンドマネージャーだったピーター・リンチは語っています。


ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜けピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け
著者:ピーター リンチ
販売元:ダイヤモンド社
(2001-03)
販売元:Amazon.co.jp


同感です。よくわけの分からないハイテクカタカナ企業よりも自分がお気に入りのサービスや商品を提供している会社に投資してみるのは、ひとつの良い投資方法だと思います。とってもローテクですけどね。


この点、中国株についても多少感慨深いところがあります。


私が中国に留学していたのは2000年代前半でしたが、そういえば康師傳のカップラーメンをバクバク食べてました。


「日本のカップめんと全然変わらないし、それに日本にはない味でうまい!」


とか。


あと、中国株を買っている人なら知らない人はいないであろうQQサービスを提供しているテンセントについてもそうです。


QQは分類的にはインスタントメッセンジャーの一種になるようですが、私の印象では中国版フェイスブックといった感じです。


2000年代前半でも既に中国人の学生の間では使っていない人間はいないのではないかというぐらいの伝染ぶりで、


「カモネギ君はQQのアカウント持ってないの?」


とよく聞かれましたが、当時かび臭い古典文献に没頭していた私は、


「なんじゃこのペンギンマークは?」


ぐらいの感想しか持ちませんでした。


康師傳もテンセントも今ではその当時からは何十倍にも値上がりしました。


まあ当時はただの留学生でお金もなかったので、知ってても意味はなかったのかもしれませんが、今は違います。


歴史は繰り返す。今度は素通りするつもりはありません。