最低単元株の投資というのがこういう場合よいです。


買いすぎるわけでもないけど、全く買わないわけでもない。するとこの最低単元の株がレーダーのように働くようになります。


ジェシー・リバモアは典型的なトレンドフォロー型のトレーダーで、市場に入るときにはまず小さなポジションを建てて自身の見立てが正しいかどうかを確認してから、徐々に大きくポジションを積み立てていきます。


この場合、小さなポジションを順張りのために使っています。


一方、私は典型的な逆張り投資家で、ターゲットに定めた銘柄が出てくると、まず最低単元の株を購入して、値下がりする局面を待ちます。


監視銘柄のリストを日々チェックするよりも、自らのポートフォリオに組み込まれているほうがはるかに価格変動が的確に掴めます。マイナスになれば、表示色も変わって一目瞭然です。


業種、業界を問わず、幅広く単元株を買っていると、あちこちに機雷をばら撒いているような状態になります。今なら、最近の上昇相場の中で、資源関連銘柄の商社株はまだ出遅れているのがよく分かります。


IPO株投資についても、単元株投資は有効かと思います。右肩上がりで上昇した場合は、なぜあのとき買っておかなかったのかという後悔がなくなり、逆に値下がりしてきた場合には待ち伏せ購入ができます。


そうして何度か値下がりするIPO銘柄を経験すると、もう慌てて購入しようとする気もなくなるでしょう。


IPO銘柄は昔ニュースになったドラクエをゲームショップに並んで買うのと似たようなものだと思います。


少し時間が経てば、中古市場にいくらでも商品が出回るので、わざわざ発売日に並んで買うほどのものでもないのです。


子供も大人になれば、ゲーム買うためにわざわざ徹夜で並んだりはしなくなります。IPO銘柄についても似たようなことが言えると思います。