大体どの王朝も似通っています。


成立当初、素朴で人員も少なかった官僚組織は時間の経過とともにどんどん肥大化していきます。さらには登用のための推薦や試験の競争率はありえないほどに激化していきます。


一方、最初は数えられるくらいしかいなかった後宮の女官の数もわけの分からないままどんどん増えていきます。


おまけに掘っ立て小屋のようだった宮殿はみるみるうちにゴージャスになり、衣装もとんでもなくきらびやかになっていきます。


へつらい者やゴマすり君が幅を利かせるようになり、大切な情報はあちこちで遮断されて、真実が皇帝にまで届かなくなります。


そうこうするうちに地方に反乱が起こるも、宮廷の中ではわれ関せずに権力争いにいそしみます。


最後には日ごろ馬鹿にしていた異民族の英雄や土民の中の天才に滅ぼされてしまいます。


最近は大企業が倒産するということはあまりありませんが、国が滅びるときも大企業が衰退するときも大体似通った道筋を通っているように思います。


上記と似たような現象が見えたら要注意です。


外見はきらびやかに見えても、投資したり、入社したりする価値のない企業です。